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香り歳時記 -5月 菖蒲とヨモギー

2016.5.14

古くから日本の伝統行事や生活に取り入れられてきた菖蒲とヨモギ。日常の不調に役立つその効果をご紹介します。

風薫る5月。ここ数日は初夏のような暑さが続いています。ゴールデンウイークの疲れが出ている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

疲労回復に植物の力を役立てて頂きたいです。

日本の伝統的な薬用植物 菖蒲

5月は一斉に植物たちが育つ季節。タイム、ミント、ローズマリー、ローズゼラニウムなどのハーブたちも元気よく葉を茂らせ、花を開かせます。

日本でこの季節に代表的な植物と言えば菖蒲。

菖蒲(ショウブ)はサトイモ科、よく見かける花菖蒲やアヤメはアヤメ科で違う性質の植物です。

菖蒲は昔から生薬として根茎が使用されていました。消化器系の不調、健忘症やヒステリー、高い血圧を下げる作用もあるとされています。

根茎には精油が多く含まれているので、香りによる鎮静効果も期待できます。

現在では葉をお風呂に入れて菖蒲湯にすることが多いのですが、漢方では根茎を刻んでガーゼに包んで入れる方法を行うそうです。体を温める効果や気分を鎮める効果、リウマチなどの痛みを和らげる効果があるとのことです。

葉にも精油が含まれていますので、同様の効果が望めるかもしれませんね。

身近な万能薬 ヨモギ

ヨモギもこの季節の代表的な植物の一つです。

育ちはじめの若い株を乾燥させて煎じて飲むと胃を丈夫にして、冷え性や貧血の改善になります。また、蒸した蒸気を吸入すると呼吸器系の不調を改善するとされています。アイヌの人たちは肺炎の予防にこの方法を用いていたそうです。

近年、話題になっているヨモギ蒸しは、下半身を温めることによって女性特有の不調が改善されるということで、人気のスパメニューにもなっています。

もちろん、ヨモギ餅などにして食べることもあります。沖縄など南西諸島では肉の臭みを取るために料理によく使われているそうです。

日本の伝統的なフィトセラピーを現代でも

農業が中心だった時代には、田植えが始まり本格的な農作業が始まるのがこの季節。同じ姿勢の作業は呼吸器系と循環器系に負担がかかります。そんな時に菖蒲湯で体の疲れを癒し、ヨモギで冷えや貧血を予防していたのでしょう。

現代でも同じことが言えるのではないでしょうか。同じ姿勢でのデスクワーク、緊張による体と心のこわばり、運動不足による冷えや貧血。

そんな日常の不調にフィトセラピー(植物療法)として、菖蒲やヨモギなどの薬用植物を役立てて頂きたいと思っています。

植物はいつでも必要な時に私たちのそばにいて応援してくれています。
人は植物の恵みに支えられて生きているということを、益々感じるこの頃です。

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