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厚塗りベースメイクから見えてくるもの(2)

2015.6.15

肌は健やかさのバロメーター。美容の優先順位を考えよう。

 

1. 素肌をさらけ出したくない心理

前回は、時代は薄付き&素肌感を生かしたメイクにシフトしているにも関わらず、厚塗りをやめられない女性たちの話を書きました。

今回のコラムでは、少しそのことに関して補足したいと思います。

前回、なぜ美肌を持っているのにも関わらず、厚塗りにしてしまうかという理由を、肌の状態を悪くする社会背景がある、と書きました。

そしてもうひとつ。

自分をさらけ出すのに抵抗がある、オープンにすることに慣れていない日本人の特性がメイクにも現れていることが挙げられるのではないかと思います。

素肌を見せる=自分のすべてを見せる、というような感覚になる、と考えている方が多いのではないでしょうか。

今では少しずつ変わってきているのかもしれませんが、協調性が重んじられる日本では、「出る杭は打たれる」という言葉があるように、ぐいぐい前に押し出ることは歓迎されない風潮があります。

社会のルールや昔からのしきたりに縛られる保守的な考え方が蔓延していて、社会的な見栄、立場、などいわゆる「世間体」に振り回されている人が大勢いるように感じます。

ひと昔前までは、「こうでなければいけない」という理想像の支配下に置かれていて、そのことに疑問も持たなかった時代が何年もありました。

そんな矛盾だらけの社会の中で、無意識的にメイクで自分をカバーして(隠して)いる。ファンデーションで素肌を覆った瞬間に、自分の気持ちも閉じ込めてしまう。そんなメイクをする人が大勢いて、それがいつまでも払拭できていないのではないかと思うのです。

 

2. 『こうしなくてはいけない』という思い込み

私の例で言うと、中学生の時にすでに頬の赤みを帯びて気にしていた私は、ティントカラーをこっそりと塗り始めていました。それは自分の肌の赤みが恥ずかしくて、どうしても隠したかったからです。

今ではその赤みもひとつの個性と捉えて、その赤みを生かすようにメイクしようと考えたかもしれませんが、当時は人と違うことがすごく嫌だった。

思春期に、にきびで肌が大荒れしていた時も、とにかく隠したくて仕方がありませんでした。平静を装いたかったので、厚くメイクをしてカバーし、周囲に相談したことはありませんでしたが、実は相当悩んでいました。

大学生になって、ニキビも落ち着き、たくさんのブランドを試すようになり、やっとメイクを楽しめるようになりましたが、再び25歳、仕事のストレスで大人のニキビという難題を抱えました。

その時は美容ライターとしてこうであってはならない、とにかく自分が悪いのだと自分自身を追いつめました。

クリニックやサロンを渡り歩く中で、にきびは一向によくならないままに表面のメイクはどんどん濃くなり、ストレスからホルモンバランスも心も生活も乱れていきました。

それでも自分の生活のために、仕事に没頭する。幸いだったのは仕事はやりがいがあり、プライベートもそれなりに充実していて楽しかったことです。

でも、奥底に問題を閉じ込めながら、仮の顔をかぶって過ごしていたこの生活スタイルが、よかったとは今でも思えません。

 

3. 美容の優先順位を考える

きれいな肌であれば、ベースメイクも厚塗りにする必要もなく、さらにメイクもヌーディメイクからナチュラルメイク、モードメイク、と幅広く楽しめます。

しかしかつての私もそうでしたが、ベース&カラーメイクを「武器」として身につけることで、本当の自分をしまい込んでいる方が多くいらっしゃいます。

そして、ストレス社会にさらされ、肌がどんどん荒れ、何ものせられなくなってからようやく肌にとっての本当の優先順位~心と身体のバランス、スキンケア、それからメイクアップ~ということに気づくのです。

大切なのは心と身体で、心身が健やかになれば、肌の状態はついてくるものなのです。残念ながら私が、こういった美容の優先順位について疑問を持ったのは、ずっと後。

もちろん、そのことをわかっている方もたくさんいらっしゃると思います。

 

4. 肌は健やかさのバロメーター

自分を押し殺して演出したベース&カラーメイクではなく、自分をもっと生かしたメイクや美しさを追求する時代になってきていると思います。

そのために、まず厚塗りメイクからの脱却が不可欠。

まず自分と向き合い、どういう姿になりたいかということを自分自身で理解すること。そういった理想的なメイクをするにはまずメンタルと向き合うことが必要です。

毎日するメイクだからこそ、いい加減にしてしまっている人が多いのでは?と思います。知らず知らずのうちに厚く塗っていることに気づかない人も多いのでしょう。もともと美しい肌質を持っているのにもったいないと思います。

もっと美しくする術はあり、少し変えるだけで、メンタルも変わり、行動も変わり、人生も変わるかもしれませんよ。

肌は自分自身の健やかさのバロメーターだということを、ぜひ心に留めておいてください。そしてそのためにはまず、肌を作るための健康的な生活、メンタルが必要。そのためのケアが必要だということ。

心と身体はつながっている、ということの重要性を改めて感じている今日このごろです。