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転職用語の基礎知識 「歩合制」とは?メリット・デメリットを解説

2019.8.13

サロンワークなどの求人でよく見かける「歩合制」。頑張った分だけ収入が増える給与形態というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?今回はこの「歩合制」のしくみについて、メリット・デメリットともに解説していきたいと思います。

歩合制のしくみと種類

歩合制とは、個人の成績や売り上げに応じて給与が支給される給与形態のことです。

反対に、個人の成績や売り上げに関係なく、毎月決まった給与が支給される給与形態のことを「固定給制」と言ったりします。

歩合制には大きく分けて2種類あり、「一部歩合制」と「完全歩合制」と呼ばれています。

「一部歩合制」とは、「インセンティブ制」とも呼ばれ、基本の固定給(基本給)に加え、担当した施術の料金や時間、商品の売り上げなどに応じて歩合(インセンティブ)が支給されます。

つまり、毎月、決められた時間を働けば基本給が必ず給料として支払われ、その上で成績や売り上げに応じた金額がプラスされるしくみです。

一方、「完全歩合制」とは、「フルコミッション制」とも呼ばれ、この場合、固定給は支払われず、売り上げや施術時間などに応じて支払われる歩合だけが収入になります。

つまり、たとえ1日何時間働いたとしても、売り上げがなければ収入が得られないしくみです。

そのため、完全歩合制の場合は、雇用契約を結んだ人に対して適用してはならないと法律で定められています。(労働基準法第27条)※「保障給」が支払われる場合は除く

完全歩合制で働けるのは業務委託契約のみ。

業務委託を請け負う場合は個人事業主やフリーランスの立場になるため「労働者」ではありません。労働者の権利や利益を守る労働基準法は適用されませんので必ず覚えておきましょう。

働き方いろいろ!業務委託とは?

求人情報に歩合制と書かれている場合は、必ず「一部歩合制」なのか「完全歩合制」なのかを確認し、雇用形態に納得した上で応募するようにしましょう。

 

歩合制のメリット

  • 固定給制よりも高収入が可能
  • 年齢や勤務年数に関係なく短時間での収入アップが可能
  • 給与で頑張りや成長を実感できる
  • 仕事へのモチベーションが高い環境で働ける
  • 勤務時間に融通が利く場合がある

歩合制のメリットはやはり、成果次第で収入が増えることでしょう。そのため、努力次第では固定給制の会社よりも高収入が期待できることもあります。

さらに、一部歩合制ならば、毎月決まった給与が保証されていますので、一定の安心感もあります。

また、昇給が年に1回などと決まっている固定給制の給与形態にくらべ、年齢や勤務年数に関係なく、短期間での収入アップも可能です。

自分の実力次第では、1年目でもベテラン従業員と同じぐらいの収入をゲットすることができるかもしれません。

自分の成長や頑張りを給与という目に見える形で実感できる場面が多くなるので、仕事へのモチベーションが高まるという人も多いかもしれませんね。

また、従業員一人一人が、どうすれば売り上げを上げることができるのかを考えて働くようになるので、やる気のある従業員の中で刺激を受けながら働くことができます。そのような会社なら会社全体の業績アップも期待できます。

他にも、完全歩合制の場合、契約内容により勤務時間を自分の好きなようにアレンジすることができる場合もあります。そのため、人にもよりますが、複数の店舗や会社を掛け持ちして効率よく稼ぐことも可能です。

実力のある人や、仕事は大変でも給与が上がることでモチベーションが上がるという人には、歩合制を採用している会社が向いていると言えるかもしれません。

 

歩合制のデメリット

  • 収入が不安定
  • 固定給制に比べ基本給(固定給)が少ない
  • 拘束時間と収入が見合わないことも
  • 従業員同士で競争が激化しギスギスしてしまうことも

歩合制の一番のデメリットは収入が不安定になりやすい点でしょう。

完全歩合の場合はもちろんですが、一部歩合制の場合でも、一般的に基本給は低めに設定してあることが多いため、月々の成績によりどうしても月給に差が出てしまいます。

なんらかの理由で成績が落ち、月給がガクッと減ってしまうことも見越して家計管理を行う必要があるかもしれません。

また、ボーナスや退職金などは基本給をもとに算出されることがほとんどです。基本給の部分が少ない会社は、ボーナスが満額出たとしても思ったよりも支給額が少なかったとがっかりしてしまうこともありますので注意しましょう。

他にも、拘束時間に対して収入が見合わないと感じることがあるかもしれません。

固定給制の場合、待機の時間が短くても長くても給与に変わりはありませんが、歩合制の場合、待機時間が長ければその分収入は減ってしまいます。そのため、あまり流行ってないサロンなどでは満足のいく収入が得られるようになるまで時間がかかってしまうということもあります。その点も考えて転職先を選ぶ必要があります。

さらに、歩合率の高い職場では、従業員同士の競争が激化する恐れもあります。

従業員同士の適度な競争は会社の業績にとって良いものですが、歩合率の高い会社では、その競争が激しくなってしまうことがあるのです。そうなると、従業員同士がギスギスしてしまい必要なコミュニケーションがうまく取れなかったり、無理な営業をお客様に行いお店の評判を落としてしまったり…なんてことも起きてしまうかもしれません。

居心地が悪いと感じてしまうようでは長く働くことはできませんので、歩合率が極端に高い会社は少し注意してみた方が良いかもしれません。

 

歩合制で働くなら転職先選びは慎重に!!

残業をすることでしか月収アップを見込めない固定給制に比べ、年齢や勤務年数、勤務時間にかかわらず短時間で収入アップの可能性がある歩合制は高いモチベーションで働ける環境と言えるでしょう。

しかし、お店の立地や職場の雰囲気、閑散期などの時期的なものなどの、自分の努力だけではどうしようもない点でも収入が減ってしまう可能性があるのも事実です。

また、歩合制と一言で言っても、その内容は会社によってそれぞれ異なります。給与も固定給制と比べ複雑になることが多いので注意が必要です。基本給はいくらなのか、歩合率はどれぐらいか、勤務時間はどうなっているのかなどをしっかりと確認して、そのうえで自分が納得できるかが重要になります。

歩合制を採用している会社に転職する際には、お店の集客率や職場環境などをしっかりとチェックし、さらに、契約内容などを隅々まで確認することを心がけるようにしましょう。