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あなたのキャリア観がわかる「キャリア・アンカー診断」

2019.11.12

働き方が多様化し多くの選択肢があるからこそ、自分らしく働くためには自分自身を理解し正しい選択をすることが求められます。そのための一つの指針として「キャリア・アンカー」を活用してみましょう。

働き方改革がスタートし、「何の仕事に就くか」だけでなく「どのように働くか」の選択の幅も広がってきました。

でも、何の仕事がしたいのかはわかっても、自分らしく働くためには「どのように(どんな立場で)働くこと」を選択すれば良いのかについてはよくわかっていないという人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は「キャリア・アンカー」というキャリア理論をヒントに、あなたのキャリアに対する価値観について、探ってみたいと思います。

 

キャリア・アンカーとは

キャリア・アンカーとは、アメリカの組織心理学者であるエドガー H. シャイン博士が提唱したキャリア理論です。

「アンカー(Anchor)」とは「船の錨(いかり)」を意味し、キャリア・アンカーとはキャリアにおいて錨のようなもの、つまり、社会人生活という長い航海の中でも自分らしさを見失わずに安心してキャリアを重ねていくための「よりどころとなるもの(不動のもの)」という意味で使われています。

私たちがキャリアを選択する際に、自分にとって最も大切で、これだけはどうしても犠牲にできないという価値観や欲求、自分の軸となるものを指します。

 

キャリア・アンカーの特徴と活用

キャリア・アンカーはキャリアについて「どのように(How)」の視点から考えます。

  • どのように働きたいか
  • どのような生活を送りたいか
  • どのような人生にしたいか

これは、何がしたい、何がしたくないといったWhatの視点からキャリアを考える方法とは異なり、仕事だけにフォーカスするのではなく、仕事を含めた人生における価値観を見出します。

キャリア・アンカー理論のように「自分がどうありたいか」をよりどころとしてキャリアを選択・デザインするという考え方は、生きがいを感じられ、働きがいを感じられる、自分らしく豊かなキャリアを築く手助けとなるのではないかと近年再び注目を集めています。

また、転職活動においても、自分のキャリア・アンカータイプを把握していることは有益でしょう。仕事に対する価値観、働き方に対する価値観、キャリアに対する価値観、プライベートに対する価値観など、企業との価値観や考え方の違いから働きにくさを感じることは多々あることだからです。

応募の際や入社を決定する際は自分のキャリア・アンカーを把握し、キャリア観の合った会社を選ぶことで、入社後のミスマッチを防ぐ助けになるでしょう。

転職時だけでなく社内でキャリアを重ねる場合でも、どのような立場で働くことを自分が望んでいるのかを把握していなければ、希望を伝えることもできません。

働き方が多様化し多くの選択肢があるからこそ、自分らしく働くためには自分自身を理解し正しい選択をすることが求められます。そのための一つの指針としてキャリア・アンカーを活用してみましょう。

 

キャリア・アンカーは8つに分類できる

エドガー・シャイン博士は、キャリア・アンカーすなわち、それぞれが持つキャリアを選択するときの「判断基準」や「基本指針」など、キャリアを方向付ける価値観は8つの種類に分けられると言っています。

以下簡単な説明と、企業選びの際のアドバイスをまとめています。(詳細を知りたい場合は後ほど紹介するエドガー・シャイン博士の著書をご確認ください。)

 

1.スペシャリスト(専門・職能別能力)

ある専門分野においてエキスパートとして活躍し、さらにその分野で高い能力を身につけていくことに価値を置くタイプ。専門から外れるとパフォーマンスやモチベーションが落ちるため、部署替えや昇進での現場離脱の可能性がある場合は要注意。

 

2.管理能力(マネージメント)

集団を統率し、組織における責任ある役割(管理職など)を担当することを望むタイプ。専門性よりも企業経営に求められる全般的な能力の獲得を重視する。キャリアプランやキャリアパスが明確な企業を選ぶと希望が叶う可能性が高まる。

 

3.自律・独立

自分のやり方、自分のペースを守って仕事を進めることを大切と考えるタイプ。周囲からの指示がなくても責任を持って仕事を進められる反面、細かい指示を嫌う傾向があり、企業を選ぶ際は裁量の大きさや自由度を重視したい。企業組織に属することは好まず、独立の道を選ぶ人も。

 

4.保障・安定

安全・確実に。予測できないような大きな変化を好まず、ゆったりした気持ちで仕事をしたいと考えるタイプ。役職などにはこだわらず「安定性」「継続性」に価値を置く。企業規模だけでなく経営の健全性などにも注視したい。

 

5.起業家的創造性

クリエイティブな仕事や新サービス、新しい事業に関わることに価値を置くタイプ。また、起業家として金銭的な成功を目標とする人もいる。安定志向の会社よりも新しいことをどんどんやっていくというタイプの経営者がいる会社、もしくは起業や独立のノウハウを教えてくれる会社や人脈が作りやすそうな会社に注目したい。

 

6.奉仕・社会貢献

このタイプの人は、人の役に立つことや、世の中を良くしていくことに価値を置く。社会のためにするべきことをしているときに充実感を得られる。仕事内容や事業内容、社会貢献に対する考え方をチェックしたい。

 

7.純粋なチャレンジ

困難と思われるような課題に全力で取り組むことに対しやりがいを感じるタイプ。変化の少ない仕事内容ではつまらなく感じてしまう恐れがある。仕事内容だけでなく、ノルマのある会社や歩合のある会社など日常的にチャレンジできる会社にも注目したい。

 

8.ライフスタイル

ワーク・ライフ・バランスを保って働くことに価値を置くタイプ。仕事とプライベート両方の充実や、自分の時間の都合に合わせた柔軟な働き方を求める。満足度を高めるためには休日や福利厚生の充実にも注目したい。

 

自分のキャリア・アンカーを把握するには?無料診断も!

ある程度キャリアを重ねている人にとっては、特別なことをしなくても自分のキャリア・アンカーがどのタイプなのか、比較的簡単に分かるでしょう。

一方、20代などのキャリアが浅い人では、自分のキャリア・アンカーがまだよく分からないという人が多いと思われます。

そんな方は、エドガー・シャイン博士の著書『キャリア・アンカー  自分のほんとうの価値を発見しよう』を参考に診断してみましょう。

著書にはキャリア・アンカーを測定するための質問が40問用意されています。あなたが質問事項に該当するかを6段階で答えて、集計することでキャリア・アンカーを知ることができる仕組みになっています。

 

もっとお手軽に試したいという人には、非公式ではありますが、インターネット上に無料でキャリア・アンカーを診断できるサイトがありますので、ご紹介させていただきます。ぜひ挑戦してみてください。

近くナビ「キャリアアンカー診断」
https://chikaku-navi.com/carrier/

 

また、キャリア・アンカーはキャリアコンサルティングの現場でよく使われる理論です。専門家にキャリア・アンカーを診断してもらいたい場合には、キャリアコンサルタントを頼ってみても良いかもしれませんね。

 

自分がどんな生き方、働き方をしたいのか

キャリア・アンカーとは、キャリアにおいてあなたがどうしても犠牲にしたくない能力や動機、価値観のことです。

自分では納得して選んだ勤務先のはずなのになんとなく息苦しさを感じたり、物足りなさを感じたりという人や、転職に失敗してしまうという人は、職場の価値観とあなたのキャリア・アンカーが違ってしまっていることが原因かもしれません。

そんな時は仕事を含めて自分はどんな生き方をしたいのかについて今一度見つめ直してみましょう。そして、自分のキャリア・アンカーを見つけ出し、キャリア選択や決定に役立ててみてはいかがでしょうか。

 

【書籍紹介】『キャリア・アンカー』

エドガー・H. シャイン(2003)
『キャリア・アンカー―自分のほんとうの価値を発見しよう (Career Anchors and Career Survival)』
(金井 寿宏訳)
白桃書房