春という季節に見舞われるもの
こんにちは、野口花琉実です。
そう感じる反面、春先はスギ花粉が大量に飛び交い、気分も辛く憂鬱になったりもします。この春先に起こるトラブルの特徴として、そろそろ山場のスギ花粉症を始め、各種花粉を起因としたアレルギー。また花粉症ではない方も、なんとなくお肌の調子が悪くなる、この時季特有の原因不明の吹き出物や、痒みが起こる方もいらっしゃるでしょう。更にお肌だけではなく、身体の様々な部分が変化を起こします。
なんとなくダルいような気がする…
眠れているはずなのに、眠気がとれない…
元気なんだけど、疲れやすいような気がする…
どれも重症ではないのですが、微妙で、快適ではない感じ。実はそれは、まさに『春』だからこそ起こる不調なのです。
春に見舞われる不調の、第一の原因は…
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その様な環境に耐えに耐え、いざ冬から春になるに従って陽射しも少しずつ力を増し、外気も暖かくなり、それにつれて心も身体も動きや代謝がにわかに活発になる・・・。
実はやっかいなのが、この「急激に活発になるに従って起こされる身体の変化」です。
冬の間沈殿し蓄積された老廃物達は、代謝が上がり始めたこの時期に一気に身体の中を駆け巡る。もちろん最終的に排泄されるためなのですが、泥が沈殿した水をかき回すと澄んでいた上澄み液が濁るように、私達の身体の中でも一気に濁りが生じます。
それが春に見舞われる不調の、第一の原因です。
花粉によるアレルギーだけではなく、様々な不調が出る理由はその為なのです。
春に見舞われる不調の、第二の原因は…
これが第二の原因。
春眠暁を覚えず
この時季になると、その副交感神経が優位になる訳ですから、当然身体は素直に反応して”まったり”、”ゆったり”としてしまう訳です。春眠暁を覚えず・・・先達の言葉は本当に言い得て妙ですよね。
さあ、ハーブの力で快適に!!春は『ネトル』
もちろん、冬の間に溜め込んだ老廃物も時間が経てば排泄されていくのですが、綺麗な花や野の春の香りを満喫し、せっかくの春を快適に過ごすために、ハーブの力を借りて、とっとと出してしまいましょう。
そこで登場するのは、何といっても「ネトル」です。
血液を浄化するハーブとしては筆頭に挙げられ、アレルギーの緩和や体質改善、生活習慣病予防などに広く用いられています。また、私が食生活などの乱れからくる肌荒れなどの際には頼りにするハーブでもあります。
和名を西洋刺草(セイヨウイラクサ)といい、漢字のとおり生の葉や茎には見えないぐらいの細かいトゲがたくさんあります。
私も収穫する際には、厚手の手袋なしでは触ることができません。このハーブは古くから薬草として各種療法に用いられ、現代でも自然療法が盛んなドイツでは『春季療法』としてこの時期に血液浄化の目的で用いられます。
一見、シソの様な緑の葉は栄養価が高くビタミン・ミネラルが豊富で、クロロフィルや鉄分も含まれていることから、貧血などにもおすすめのハーブです。
問題のトゲも、ドライにしてしまえば落ちてしまうので、ハーブティーとしていただくのが一番手軽でおすすめです。ただし、この時期はネトルのハーブティーを1日3~4回、時間を空けてしっかりと取り入れます。
美味しくいただくコツとしては、他のハーブとのブレンドですが、おすすめはエルダーフラワー、ペパーミントなどです。
エルダーフラワーは、和名を西洋庭常(セイヨウニワトコ)といい、別名インフルエンザの特効薬などとも言われ、風邪の時には外せないハーブです。鼻のグスグスや喉のイガイガなのどカタル症状を緩和してくれますので、花粉症の方にも嬉しいハーブです。
また、ペパーミントをブレンドすることで、スッキリと飲みやすく、メントールの香りがダルさや眠気を吹き飛ばしてくれるでしょう。
手作り!ハーブカプセル
まず薬局でカプセル容器を買いましょう。次にネトルのハーブをミルサーで粉にします。これで準備終了。カプセル容器に粉末にしたネトルを詰めて外出時に持ち歩き、定期的に飲めばオッケー!
更に、粉末にしたものは、チリメンじゃこやお塩と合わせてフリカケにしてしまえば、ランチの時にご飯にかけて美味しくいただけます。
このように、楽しみながら身体に良いものを生活の中に取り入れることによって、いつの間にか花粉症の薬がいらなくなるという日も訪れるはず。
それでも、どうしても時間がないという方には、ネトルの濃縮エキスをご紹介します。グッとコストが高くなりますが、ティーを淹れる手間が無理という方にはおすすめですよ。