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短歌にみる植物物語 ~2月 梅~

2019.2.1

短歌の中に登場する植物にスポットを当てる「短歌にみる植物物語」。今月は梅。受験シーズンということで天神様に祀られている菅原道真の有名な和歌を取り上げます。

2月と言えば受験シーズン。合格祈願に天神様にお参りに行く方も多いと思います。

今月は天神様に祀られている菅原道真の有名な和歌を取り上げます。

 

短歌にみる植物物語 ~2月 梅~

東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ  -菅原道真

「東風が吹いて春がやって来たならば、我が家の梅たちよ!いつものように香りを起こしておくれ。主人がいなくても春を忘れてはいけないよ。」という歌です。

現在では「春な忘れそ」を「春を忘るな」と表記している文献も多くみられます。

 

梅の花は、和歌や俳句に数多く詠われていますが、菅原道真は梅をこよなく愛した歌人として特に有名です。

後に天神様として祀られることになった菅原道真は、歌人としてだけではなく天皇の側近として多くの仕事をこなす大変優秀な役人でした。しかし、権力争いに巻き込まれ、あらぬ嫌疑をかけられて太宰府に島流しになってしまいます。

都から追われるときに詠んだのがこの歌です。その後亡くなるまで失意のまま太宰府で過ごすことになります。

道真が亡くなった後、朝廷では災害や不幸が相次いで起こり、祟りではないかということになり、その怨霊の怒りを鎮めるために天神様として祀られたそうです。

道真を祭った天神社や天満宮は、現在では全国に約12000社もあるそうです。

現在に至るまで、学問や芸術の神様として人々に「天神様」と呼ばれて親しまれています。

 

梅の花の香り効果

梅の花の香りは、もうすぐ春が来ることを思わせるような何とも優しい甘い香りです。

近年、様々な日本の植物精油が開発されていますが、梅の花の精油をとることは難しいようです。枝に咲いた花からは良い香りがするのですが、枝から離れた花からはほとんど香りません。

とても繊細なのですね。

梅の花に含まれる代表的な香り成分として、酢酸ベンジルやオイゲノールがあります。

酢酸ベンジルはジャスミンやイランイランにも含まれる甘くちょっと興奮作用のある香り成分です。媚薬成分などともいわれていますが、私は集中し過ぎた頭の疲労を和らげる香りのように感じています。固定概念から自分本来の感情を引き出してバランスをとるような香りだと感じています。

オイゲノールはクローブなどに含まれる香り成分です。殺菌や抗菌作用が有名ですが、心に対する働きとしてストレスの軽減やウツなどの不安を和らげる働きがあるようです。

過度の緊張を和らげて本来の自分の実力を引き出すようにバランスをとる香りということです。受験生にとってはピッタリの香りですね。

天神様のお参りに行った時には枝の梅の花の香りを忘れずに嗅いで来てください。

 

梅の花は、精油をとるのは難しいのですが、アルコールに漬けてチンキ剤を作ることはできます。以前フィトセラピストの池田明子先生が梅の花のチンキ剤を作っていて、香りを嗅がせて頂いたのですが、ほんのりとした梅の優しい香りがしていました。

チンキ剤でフレグランススプレーなどを作って、不安や緊張などの日々のストレス軽減に役立ててみてはいかがでしょう。