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短歌にみる植物物語 ~10月 槇(まき)~

2019.10.1

「短歌にみる植物物語」、10月は美しい秋の情景を詠んだ一首です。登場する植物は仏教ともかかわりの深い「槇(まき)」。精油や香りの楽しみ方もご紹介いたします。

秋のお彼岸が過ぎても暑い日が続き、これまでにない程の強い台風に見舞われた今年の夏。

10月の声をきいて、穏やかな秋晴れの日が続いてくれることを願うばかりです。

「短歌にみる植物物語」、今月は美しい秋の情景を詠んだ一首です。百人一首にもあるのでご存知の方も多いと思います。

 

村雨の 露もまだひぬ 槇の葉に 霧たちのぼる 秋の夕ぐれ -寂蓮法師

【読み】
むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆうぐれ

【意味】
にわか雨の通り過ぎた後、まだ乾いていない常緑の木々の葉に、白く霧が立ち上っている秋の夕暮れです

 

「村雨」は激しいにわか雨の事。「槇(まき)」は杉や檜や槇などの常緑樹の総称として、当時は「真木」と呼ばれていたそうです。

また、和歌では雨上がりの靄のかかった情景を歌に詠むとき、春は「霞」、秋は「霧」としたそうです。

白く靄のかかった深い緑の木々、雨の粒が残っている瑞々しい葉、思わず深呼吸したくなるような情景です。

物悲しいと表現される秋の夕景に、ひんやりとした空気を感じると共に、穏やかで静かな心が重なるような美しい歌です。

 

寂蓮法師|1139年(保延5年)~1202年(建仁2年7月20日)

歌川国芳『百人一首之内 寂蓮法師』

平安時代末期から鎌倉時代にかけての歌人で僧侶。俗名は、藤原定長 (ふじわらのさだなが)。

歌人として有名な藤原俊成の甥で、のちに養子になったそうです。

30歳頃に出家をして、山籠もりの修行や諸国行脚をした後、嵯峨に庵を結びました。

この歌は後鳥羽院の歌会で詠まれたものです。

 

Wikipediaより

本槇、イヌマキ、高野槇などとも呼ばれている常緑針葉樹です。本州以南、台湾や中国南部など暖かい地域に分布しています。

雌雄異株で、初夏に花を咲かせ、10月から12月ごろに実を付けます。お団子が二つ串にささったような形で、先端の緑色の実に種が入っています。後ろ側の赤紫色の実のような部分は花托で、食べることができるそうです。

果実と花托を洗って乾かし、氷砂糖と一緒にホワイトリカーに漬けて薬酒を造ると、健胃作用、精神の安定、疲労回復に効果があるそうです。

木部は水に強いためお風呂や風呂桶に、古くは棺や多くの建材にも使われていたそうです。

 

槇の精油/香りの特徴

高野槇はコウヤマキ科コウヤマキ属の常緑高木で日本固有種とされていて、精油は枝葉から採取されます。その清涼な香りは気分が爽やかになるばかりではなく、深い力強さも感じます。

高野山では仏前にお供えする植物とされているので、霊験あらたかな香りと言っても良いでしょう。

近年、国産の植物精油が多く作られるようになりました。

ご先祖様と共に暮らした植物の香りのせいか、どれも心と体に深く染み入るようです。これまでスイッチがオフになっていたDNAのスイッチがオンになったような、不思議な感覚を覚えるのは私だけでしょうか?

特に高野槇は、「生きる」「生きている」ということの尊さや力強さを感じさせてくれるように感じます。

 

効果・効能

この精油には、緊張緩和、疲労回復、血行促進、免疫力アップ、デオドラント効果などがあるとされています。ストレスの多い現代人には嬉しい効果ですね。

成分の中には皮膚刺激のあるものも含まれているので、皮膚に塗布する場合は極薄くして使用するようにしてください。できれば香りを楽しむ使い方をされることをお勧めします。

  • お風呂でお皿に入れて香りを楽しむ
  • お部屋の香りにする
  • ハンカチに落として時々深呼吸する

など、日々の生活の中で活かしていただきたいと思います。

高野槇の香りを感じながら、秋の夜長に仏教について学んでみるのも良いかもしれませんね。