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身体の中から細胞リセット~奇跡の水 神野々 金水・銀水・銅水~

2019.5.9

2004年ユネスコの世界遺産に登録された日本仏教における聖地の1つ高野山。この高野山のふもと橋本市に取材の舞台「神野々(このの)」はあります。空海が予言したとも言われる神野々に湧く奇跡の水「金水」「銀水」「銅水」とは何なのか?お水の宿「このの」でのスペシャルな入浴体験と共にご紹介しましょう。

 

2004年、ユネスコの世界遺産に登録された高野山。

八葉の峰高野山は、816年に空海が修禅場として開いた日本仏教における聖地の1つ。中央構造線に隣接したこの高野山のふもと橋本市に、今回取材の舞台「神野々(このの)」はあります。

生来日本という国における地名の由来には、その文字に現れた縁や由縁が込められています。この神野々に、奇跡の水が湧く。

今回はその奇跡の水「金水・銀水・銅水」と、スペシャルな入浴体験について、ご紹介しましょう。

 

月のしずく

断筆し1年、仕事と母の看取りに携わってまいりました。

納得のいく看取りも終わりを告げ、さて、連載。

前回はお風呂。再開は、その効能を現地からと考えていたところ、丁度良い時期に、お題目をいただけました。

高野山のふもと、神野々に取材にうかがうきっかけは、「きくち体操」の菊池先生から「月のしずく」というペットボトルに入ったお水をいただき、「特別なお風呂があるから、一度、神野々に行ってごらんなさい」と強くすすめられたことに始まります。

お久しぶりです、野口花琉実です。

その菊池先生にいただいた月のしずくを持ち帰って一口飲んだときの余韻は今でも、体感として身体に宿っています。

一言で言えば、「澄み切ったまろやかさ」。

まろやかで、しかしスーッと染み入る抵抗感のなさ。

飲んだ後に全身に染み込み渇きが潤った、たおやかな感触は、特筆すべきものがありました。

 

神々の里「神野々」

1300年前の奈良時代、聖地「神野々」には、三万坪を誇る神野々寺がありました。神野々寺は高野山が開かれる100年以上前に火事で焼失したと言われています。

言い伝えによりますと、高野山の開祖空海が「神野々の聖地の下に大変良いお水があって、人々がすくわれることになるであろう」と予言めいた言葉を残した場所、そこが「神野々」でありました。

また、現存する唯一の遺跡「神野々廃寺塔跡」の下には井戸が封印されており、やはり言い伝えによれば、その井戸の水には人々を結びつける強い力を持った水があったと言われています。

菊池先生にご紹介いただいたお水の宿「このの」は、そんな神話の舞台、和歌山県橋本市神野々にありました。

神野々にうかがう前の予習段階で、二つの事象に大変興味を惹かれました。

一つは、水と光の研究における世界最先端の科学分野「アクアフォトミクス」。

そうしてもう一つは、購入することのできる「神秘の水 夢」、いわゆる銀水の効能です。

前者がおりなす月のしずくの文様の美しさ。

そして後者の体験者たちが伝える、重篤な状態からの快癒。

知れば知るほど実際に体感してみたい想いに駆られます。

 

お水の宿「このの」

和歌山県橋本市にあるお水の宿「このの」と、併設する入浴施設、天然温泉「ゆの里」の最寄り駅は橋本駅。JR和歌山線か南海高野線を利用することとなります。

私は羽田空港から関西国際空港に飛び、空港からはレンタカーに乗り継ぎ、約1時間で到着しました。

まずは現存する神野々廃寺塔跡に詣でます。

 

遺跡から車で5分。お水の宿「このの」に到着。

併設する天然温泉「ゆの里」にうかがってまず、圧倒されたのは、無数のポリタンクの群でした。

昭和62年、最初に掘削し掘り当てた無菌の銘水「金水」を、実に無料で提供されているとのこと。

ポリタンク1日1人5個まで持ち帰り可で、小一時間施設を見学している間、人が途切れることはありませんでした。

何より銘水を無料で提供するということに、驚きを隠せません。何せ今の時代、ペットボトルの水をお金を払って購入するのは当たり前のことですから。

両手にポリタンクを抱える人。持参の台車で、ポリタンク5つを足早に運ぶ人。

最初に強く心にわいた疑問はこうでした。

「なぜ、無料で惜しみなく提供するのか」。

そして「これほどまでに求められる金水に、どのような力があるのか」。

最後に、「これらの人々は金水を持ち帰って、どのように利用しているのか」。

明日予定している重岡社長とのインタビューで、ぜひうかがいたくなりました。

そもそも、菊池先生が、天然温泉「ゆの里」だけではなく、お水の宿「このの」への宿泊を強くすすめられたのには、理由がありました。

それは、「このの」には「ゆの里」にない、金水と銀水に銅水をブレンドしたお風呂があるからでした。

セラピストの私に対して、菊池先生は多くを語りませんでした。

「いいから、行ってごらんなさい。私が電話しておいてあげるから。」

身体のケアを生業としている菊池先生が、アプローチは異なれど、同業他種の私にそうすすめるのですから、それ相応の世界がそこには在る。

そして、菊池先生ご推奨の逸品が正に、このお風呂。

否が応にも、期待と緊張は高まりました。

「神秘の水 夢」と「月のしずく」は日本全国どこにいても購入し配達してくださいますが、銅水入りのお風呂には、ここに来なければ入れません。

入浴時間は19時からですが、我々は16時から1時間、オプションで浴室HOSHIの一番風呂を予約させていただきました。

部屋には金水の1リットルペットボトルと2本の月のしずくがサービス。金水はなくなればフロントでいくらでもお代わりさせていただけます。

身体を緩め、五感を解放し、湯殿に向かいます。

 

浴室 HOSHI

こちらが浴室HOSHIの脱衣室。二人でこの浴室をまるまる1時間利用できるわけですから、1浴槽1時間5,000円は大変リーズナブル。

元来遠方からいらっしゃる湯治客のためにつくられたこちらのお宿はわずか全18室。

金水をいただきにフロントにうかがうたび、次回の宿&入浴予約をするお客様がいらっしゃいました。何日か候補日を持っていないと、なかなか倍率は高くなります。

 

羊水に抱かれて~懐かしく幸せな体感

こちらが浴室HOSHIの内風呂(写真手前)と半露天風呂(写真奥)です。

手前の内風呂は金水と銀水をブレンドした「月のしずく風呂」。

半露天風呂にはそこに、鉱泉の銅水がブレンドされている「スペシャル風呂」です。

まずは、月のしずく風呂に身体を鎮め、五感を解放してみましょう。

お湯の温度は熱すぎずぬるすぎず適温。

なによりスッと身体を水の中に納められる。その際の抵抗感がまったく感じられません。

そして全身に染み入り、全身を潤す金水と銀水。

愛飲さながらに全身の悦びの声が聴こえてきます。

この肌を通した交流感。

特筆すべきは水圧が感じられないストレスレスさでしょう。

これは特に疲れ過ぎている方、肌にトラブルを持つ方、ご高齢の方には大変に喜ばれるお湯ですね。

すばらしい。

 

さあ、銅水入りのスペシャル風呂へ身を鎮めてみます。

疲労も、コリも、緊張も、全てが溶けていきます。

そして微かな鉱泉独特の甘い香り。

やがて力も溶けていき、入浴していることすら忘れ包まれ混然一体となる、浮遊感。

これはまるで羊水に抱かれた安心感と安らぎ感そのもの。

言葉もポンポンと流れていき、多幸感につつまれました。

ああ、気持ちいい。ああ、生きててよかった!

 

そして一時間はあっという間。しかし、入浴前と後では、ガラリと人が入れ替わってしまった体感です。

フィットする言葉を探せば「生まれ変わり」。

まさに身体の細胞をリセットした体感に他なりません。

中心構造線を持つ日本には名湯は数多なれど、こちらのお水は、まごうことなくスペシャルですね。

この金水・銀水・銅水の秘密を、余すことなく重岡社長にうかがってまいりました。

次回は、そのインタビューをお届けします。

野口花琉実でした!!

 


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この記事を書いたコンシェルジュ

野口 花琉実/ビューティーコンサルタント