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プロが教える正しいシートマスクの使い方と人気のナチュラルシートマスク(オーガニック・ナチュラルコスメ)

2021.9.13

手軽に使えるシートマスク。バラエティショップやコスメショップなどでは様々なブランドの商品が並び、みなさんも一度は手にしたことがありますよね?

洗顔後やお風呂上りにちょっと長めに、ここぞとばかりに美容成分を!と気合いを入れて使っている方も多いと思いますがその使い方って合ってますか??

せっかくのケアが無駄にならないように、今回も引き続きナチュラルセルフケアコーディネーターの富田さんにご協力いただき、ビューティーコンシェル編集部の女性3名と共に、正しいシートマスクの使い方を学びながら、実際にマスクを使ってみた感想や、ナチュラル系シートマスクに込められた思いなどをお伝えします。

オーガニック フェイスマスク 3種類

ナチュラルなシートマスクとは?

natural_sheetmask

みなさんはオーガニックコスメやナチュラルコスメ系のシートマスクを使ったことはありますか?

今となっては美容液やローションが浸み込んだシートマスクというものが当たり前になりましたが、そもそも“マスク”というワードが定着してきたのも20年くらい前でしょうか?母たちの世代はおそらく“パック”と言って、時間をおいてぺりぺりっと剥すタイプのものを使っていた記憶があります。

シートマスクと言えば、2,000年代前半の韓国コスメブーム時には(筆者の年齢がバレちゃいますが)お土産としてもらった方も多いかと思いますが、猫も杓子も、何ならおじさんもこぞって大量のシートマスクを購入していたのを思い出しますよね。

以降、国産ブランドでも沢山のシートマスクが発売され、近年ではドラッグストアやバラエティショップに行くと、様々な種類のシートマスクが並んでいますが、これまでオーガニック・ナチュラル系ブランドのマスクと言えば、クレイマスクのように塗って流すタイプが主流でした。

なぜ洗い流すタイプが主流だったかというと、ひとつはシートマスクの”シート”の部分がオーガニック、ナチュラルという領域にこだわるとどうしても高価なものになってしまうという点。そしてもう一つは、ゴミを増やしてしまうという問題からあまり積極的に作られてこなかったのです。

しかし、最近ではケアの手軽さやここ数年のサステイナビリティ需要や意識の高まりも手伝い、オーガニック・ナチュラルコスメブランドでもシートタイプのマスク商品が増えてきましたが、各社ではゴミになってもできるだけ環境に負荷をかけないようにオーガニックコットンを使用するなどの試みがなされているそうです。

定期的なスペシャルケアにおすすめ

普通のシートマスクとは異なり、ナチュラル系の商品は前述のオーガニックコットンのようにシートそのものにオーガニック素材やナチュラル系の素材を使用していることも多く、美容成分も含めて高コストになりがちです。

実際に販売されている価格をみても、一回あたりで500円~1,000円前後のものが多く、デイリーケアとして毎日使うとなるとお財布事情的には正直きつい…。絶対にオーガニックじゃないといけないのか、プチプラコスメじゃいけないのか、という迷いが生じてきますが、週に1回のスペシャルケアと考えてみるとどうでしょう。

1日あたり100円で!とどこかの通販番組みたいになってきましたが、そもそも毎日シートマスクでケアすることがプラスとは言えない(理由はのちほど)ことを考えると、急に安心感が生まれてくる価格感ではないでしょうか。

逆にこの価格で一見見落としがちな素材の面からも肌への負担を考慮されているというのはうれしいポイントです。年をとればとるほど感じるものですが、シートマスクに限らず肌に密着させるものだからこそ使われている素材にはこだわりたいですしね。

週に1回の定期的なケアや「ここぞ!」という日のスペシャルケアとして使いたいシートマスク。肌への効果はもちろん、環境への配慮も忘れないシートマスクを選びましょう。

シートマスクの効果的な使い方と使用時間、注意点は

富田_トレーナー

パッケージから取り出して肌に乗せるだけ!
簡単にスキンケアが出来るシートマスクですが、せっかくなら効果を最大限に引き出してしっかりとケアしたいですよね。

今回はシートマスクを使用する際の素朴な疑問をナチュラルセルフケアコーディネーターの富田さんに伺いながら、正しい使用方法や見落としがちな注意点などアドバイスをいただきました!

毎日長めのデイリースペシャルケアはNG

毎日がスペシャル♪毎日がスペシャル♪(また年齢がわかっちゃいますね)

せっかくだからしっかりとケアしたい!
シートマスクをするならと長めに肌に置きがちですが、実はNGな使用法。商品パッケージをみると15分前後の時間が明記されていることが大半ですが、ここに重大な落とし穴があったんです。

今回は、商品パッケージや各ブランドのホームページに記載してあった使用目安時間(15~20分ほど)を肌に置いてみましたが、これは週に1回程度のスペシャルケアを前提にした時間。

シートがカピカピに乾くまで使用するのは論外ですが、シートマスクを長い時間使用すると、実はこの時、肌は水分が蒸発しやすい状態になっているんです。イメージとしては、長時間お風呂に入った時に足や指先がしわしわになってしまうのと同様の状態になっていて、これは肌の角質層のズレが起こっている状況であり、肌がゆるみ、水分が抜けやすい状況になっているんです。

そして、毎日のように長時間シートマスクを使用するということは、自ら頻繁に角質層のズレを起こしているようなもので、これは肌にとってはストレスの時間。潤いを与えたつもりが結果的に乾燥を招くまたは乾燥しやすい肌環境をつくってしまうということになるので注意が必要です。

5分以内がおすすめ、使用後こそしっかりケアを

では、毎日シートマスクをしたいという場合はどのくらいに留めておけばよいのでしょうか。

頻繁にマスクを使用する場合は、記載の時間よりも短めに(できれば3~5分程度)使用し、肌への刺激を抑えつつ、その後の保湿ケアをしっかりしてあげることが重要です。特に、化粧水のようにさらっとしている美容液が使われている場合や、長い時間使用した場合は、使用後にオイルやクリームなどを使ってしっかり蓋をしてあげましょう。

マスクの後は肌の潤いも感じやすいし、たくさんの美容成分を届けたくなる気持ちはわかりますが、長時間の利用は乾燥だけでなく、肌への刺激となったり、肌本来の働きを怠けさせることにも繋がりかねません。

実際に毎日しっかりとシートマスクでケアをしているはずなのに乾燥しがちという方は、そのケアの周期や時間なども見返してみるのも良いかもしれません。

富田さんのおすすめは、スペシャルケアとして週に1回程度のペースで続けること。「毎日やること」にこだわらずに、肌の状況や自分自身の肌の働き、身体の働きと向き合いつつ「しっかりと丁寧なケア」を続けること。瞬間的なケアではなく、無理のない継続的なケアがやはりお肌にとって効果的なんですね。

シートマスクの適切なタイミングはいつ?化粧水の前?後?

シートマスクを付けるタイミングは、化粧水を塗布した後か洗顔後すぐなのか迷いますよね。パッケージを見ると「洗顔後」と書いていることが多い気がしますが、結論としてはどちらも間違いではありません。

大事なのは化粧水の前か後かではなく、潤っている肌に使用すること。乾燥が肌にダメージを与えることはご周知かと思いますが、同時に肌が潤っている状態の方が美容成分が浸み込みやすくなります。そう考えると、洗顔後に慌ててシートマスクを使うのではなく、しっかりと化粧水で潤いを与えた後に使用するのがおすすめと言えますね。

そして、もちろんアイテムによりますが、使用前に美容液やオイルを使用すればより効果を感じてもらえる商品(まさにスペシャルケアですね)もあります。

パッケージには細かく書いていないこともありますが、各ブランドさんのホームページなどを覗いてみるとおすすめの使い方など、細かく載っている場合もあるのでぜひチェックしてみましょう。

シートマスクの後はどんなケアが必要?

シートマスクでたっぷりの美容成分と戯れた後はどんなケアをしていますか?

せっかくの美容成分をできるだけ閉じ込めておきたいところですが、シートマスクのタイプによって実はその後のケアが変わってきます。

商品毎にホームページなどでチェックするのが一番ですが、大まかに言うと水っぽいさらっとしたタイプのシートマスクの場合は、化粧水や美容液を使用したときのようにクリームなどで蓋をしてあげると良いですね。いつも通りのケアをすることで乾燥を防ぐことができます。

そして、シートマスクの美容液が乳液タイプだったりちょっと重めのテクスチャーの場合、油分が含まれていることがほとんどです。そうすると、肌はすでにその油分で覆われている状況にあるので、上からクリームなどを塗ってもほとんど意味がありません。

シートマスクと一括りにするのではなく、どういったタイプの美容液なのかを確認した上で、その日のお肌の調子を観察しながら自分にあったケアをしていきましょう。

人気のナチュラル系シートマスクを実際に使ってみました

今回は富田さんと編集部スタッフがチョイスした、人気のおすすめシートマスク3種類、ORGAID(オーガエイド)、琉白(ルハク)、FEMMUE(ファミュ)を実際に使ってみました。

ORGAID(オーガエイド)

アメリカ生まれのスキンケアブランドORGAIDはビタミンCたっぷりのエッセンスクリアマスク。オーガニックレモン水をベースに植物由来の成分が配合されており、シンプルな香りは好みを選ばずご使用いただけます。

– オーガエイド エッセンスクリアマスクの感想

オーガエイドシートマスク

・シートマスクに含まれる美容液は、一般的な化粧水よりもとろみがありジェルのような感触。たっぷりとシートにしみ込んだ美容液ですが、ポタポタと垂れてくることがないので家事の合間などに装着できるのがGood◎

・普段あまりシートタイプのマスクは使用しませんが、付けた翌日は肌の透明感や明るさをしっかりと実感!香りはほとんどないので、香りの好みを問わずどなたでもお使いいただけるくらい使いやすいかと思います。プレゼントにも良いかもしれませんね。

・ほかの二つのシートマスクと比べるとシンプルですが、ストックの中に常備して置きたいタイプ。ローテーションの中にいると安心感を与えてくれるアイテムですね。

琉白(ルハク)

琉拍_シートマスク体験

UVケアの時にも登場していただいた琉拍からは「月桃エンリッチクリーミーシートマスク」。

まず特徴的なのが香り。シートを広げると強すぎないハーバルな香りが広がり、シートマスクをつけながら極上のリラックスタイムを味わえます。

オーガニック素材から作られたシートは他の商品と比べると厚めで、乳液タイプの美容液がたっぷりとしみ込んでいるため蒸発しづらく、潤いの持続性が高いのがポイント。

オーガニック素材100%なのでお肌にも優しく、廃棄するときも自然に優しいので、サステイナブルの観点からも魅力的な商品ですね。

– 琉拍 月桃エンリッチクリーミーシートマスクの感想

琉拍シートマスク

・使用後のお肌のしっとり感、翌日の肌のもっちり感と化粧乗りの良さをしっかりと実感しました。

・普段からデイリーユースのシートマスクを愛用していますが、今後はスペシャルケアとして琉拍さんのシートマスクを使用してみたくなりました。

・特にこの商品で驚いたのがシートに含まれる乳液のような美容液の量の多さ。使用後にシートマスクの生地を絞っても絞っても絞り切れないほどの美容液がシート一枚にたっぷりと使われています。シートマスクが入っていたパッケージの中にも大量に余る美容液は、余すことなく首からデコルテ、お腹や背中までたっぷりと使用出来ました。

・香りの好き嫌いはあるかもしれませんが、個人的には強すぎず使いやすい香り。お風呂上りにゆっくりと香りを楽しみながらリラックスして使いたいアイテムです。

FEMMUE(ファミュ)

話題の韓国ブランドFEMMUE(ファミュ)からはドリームグロウマスク。ちょっとお値段は張りますが、天然由来素材を使用したシートは二つのマスクとは全く違うぷるぷるとした感触で、肌にピタッと密着する心地よさがあります。

乳液タイプでとろみがある美容液がたっぷり入ってて、顔だけじゃなく首からデコルテ、背中に塗っても余ってしまいそうなくらい。ほんのりとネロリの香りが漂い、使用中の気分を高めてくれます。保湿だけではなく角質ケアも同時に行える優れものです。

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FEMMUE(ファミュ)
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– FEMMUE ドリームグロウマスクの感想

ファミュ

・クラゲのようにプルプルとした感触のシートに感動!とても繊細に作られていて、シートの表裏に保護シートが付けられているほど。三層になっているシートマスクはちょっと贅沢な気分にさせてくれます。肌感としては、今までのシートでは体感したことのない上質な感触で、ずっと触っていたくなってしまいます。

・使用後の肌は期待以上。つるんとした感じがして肌のキメが細かく整い、使用後は”もっちり”、そして一晩置いた翌朝は”しっとり”。化粧ノリが一段と良くなりました。

・普段シートマスクは使わないのですが、これはもう一度使ってみたくなる一枚。これを機に色々なシートを使ってみたくなりました!

・お値段と3層シートがリッチな気分にさせてくれますが、プルプルしすぎて破けないかちょっと不安になりました。(高いのに破けたらもったいないと)
美容液が豊富だし、マスク後のもちもち感はしっかり。ただし、比較的さらっとしているので気を付けないとぽとぽとと落ちちゃいます。

セラピスト・トレーナー富田さんより

スキンケアは毎日のルーティーンとして行なっていると思いますが、スペシャルケアとしてシートマスクを付けることで、日常とは異なる特別感を感じて欲しいなと思います。

シートマスクを選ぶときは、趣くままに自分の気持ちが高まるものや気分が落ち着くものを選ぶのがポイント。シートマスクを使いながら家事や作業をするのもいいですが、できるだけ使用中はリラックスすることを意識し、忙しいからこそ自分だけの時間を取り、自分へのご褒美の時間を作ってあげましょう。

また、ナチュラル系の商品は肌への負担が少ないだけでなく、環境を配慮した点からも、今後さらに注目されていくと言われています。その中でシートマスクはどうしても使い捨てになってしまいますが、成分や素材、製造工程なども鑑み、これからはなるべくサステイナブルを意識した商品を美容にも取り入れていきたいですね。

ナチュラル系でも最近は数多くの商品が開発されているのでどれを選んだらいいかは迷いどころ。でも、選択肢が多いからこそ、用途や香りなどその日の気分によって違うものを試して楽しむのもアリだと思っています。

好きな香りに包まれながら癒されることで、毎日頑張っている自分をいたわってあげてくださいね。


おすすめのシートマスク

今回はご紹介できなかったけど過去に使用したオーガニック、ナチュラル系ブランドのシートマスクを追加でご紹介します。

お好みや用途に合わせて毎日のセルフケアを楽しみましょう。

created by Rinker
HANA ORGANIC

ダマスクローズウォーターをベースに美肌菌(皮膚善玉菌)を配合した夜用集中ケアマスク

created by Rinker
チャントアチャーム(chant a charm)

温泉水を使った国産ブランドチャントアチャームのシートマスク。化粧液を含んだ100%天然コットンシートで、肌を密封・集中ケア

この記事を書いたコンシェルジュ

EDITORS /beautyconcier編集部

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