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枝毛をなくす方法について解説!原因もあわせて説明

2023.10.3

枝毛の原因・予防策について説明させていただきます。
この記事を読んで日々のホームケアで枝毛対策をしましょう。

女性 髪 枝毛

枝毛とは

枝毛とは、髪の毛へのダメージで毛先が枝分かれして避けてしまった髪の毛のことです。

髪の毛は3層構造になっており、その一番外側はキューティクルという物質でできています。枝毛とは、このキューティクルがなんらかの原因でダメージを受け、剥がれることにより起こります。

キューティクルが剥がれて枝毛が起こると、髪の毛の内側にある髪の構成成分であるタンパク質や水分が失われ、ダメージが進んでしまいます。

そのため、枝毛を作らないことがヘアケアの1つの目安となります。

枝毛が発生する原因

枝毛ができやすい一番の原因は髪を擦ること(摩擦)です。

特にカラーやパーマをした髪や、濡れている状態で髪を擦るのは、キューティクルが擦れ合い、髪の毛への負担がとても大きくなります。 

次に、パーマやヘアカラーなどにより、髪の毛が安定するpH(ペーハー、またはピーエイチ)という酸性、アルカリ性のバランスが崩れてしまうことです。

髪の毛はお肌と同じ弱酸性を保つのがよく、数値にすると約pH4.5〜5.5と言われています。

ちなみに、水道水はpHが7.0の中性から地域によっては8.0程度の弱アルカリ性です。

ところが、アルカリ性の強い薬剤などが髪の毛に負担をかけてしまいます。

pHが中性からアルカリ性になると、綺麗に整っていたキューティクルの重なりが捲れ上がります。キューティクルが捲れ上がり、毛羽だった上程で髪の毛を擦ると、裂けたり剥がれたりして、枝毛ができやすくなってしまうのです。 

枝毛をなくす方法

女性

残念ながら、できてしまった枝毛は切らない限り治ることはありません。 

そのため、なるべく枝毛を作らないように心がけましょう。 

ここからは、枝毛を作らないためのホームケアについてお話していきます。

1.ドライヤーやヘアアイロンの使い方を見直す 

キューティクルは熱に弱い性質を持っています。

しかし、熱に弱いからといって自然乾燥させることは髪の毛の水分量の低下や頭皮環境を悪くしてしまいます。「ドライヤーは髪に良くない」という話も耳にしますが、それは使い方が間違っている場合です。

きちんとドライヤーを使って乾かしましょう。

正しいドライヤーの使い方は、髪とドライヤーを20〜30センチ離し、根元からしっかり乾かすことです。これで、ドライヤーによる熱ダメージはなくなり、キューティクルも整って髪にツヤも出やすくなります。

ヘアアイロンは毛髪に直接高温を当てることになるので、なるべく温度設定を低くし、 毎日使うことは控えましょう。

近年、発売されているドライヤーやヘアアイロンはヘアケアを意識したものが多くあります。ドライヤーの熱を低く設定しているもの、アイロンは低温でも形を癖づけやすいものなど、髪にやさしい商品が豊富にありますので、美容師に相談してくださいね。 

2.ヘアカラー、パーマなどを抑える 

ヘアカラー剤やパーマ剤は髪の毛の中で化学反応をさせるため、キューティクルを捲れ上がらせ、枝毛を作りやすくしてしまいます。

そのため、できるだけヘアカラーやパーマをしすぎないことが重要ですが、どうしてもしたい場合は、いくつか方法があります。

ヘアカラーであれば、毎回毛先までカラーせず、伸びてきた根元だけのリタッチカラーを間に挟むなどすることで、髪に対する負担を軽減できます。

パーマであれば、施術頻度を少なくしたり、髪に優しい薬剤の施術をすることをおすすめします。 

できるカラーやパーマなどに制限がかかる場合もあるため、このあたりは美容師に相談してみてくださいね。

3.紫外線対策を行う

お肌と同じく、紫外線は髪の毛のダメージや乾燥を引き起こしますので、紫外線対策はしっかりしましょう。

日傘や帽子で毛髪に直接紫外線が当たらないようにしたり、紫外線プロテクト効果のあるヘアケアアイテムを使用することがおすすめです。 

髪の毛を黒く見せているメラニン色素は、紫外線を吸収し髪の毛や頭皮を守る効果があります。

ところが、ハイトーンカラーなどは、このメラニン色素の多くを脱色してメラニン色素を分解するため、紫外線ダメージを多く受けやすくなってしまいますので、特に紫外線対策が必要になります。 

4.髪への摩擦を減らす

上記でもお話ししましたが、枝毛の最たる原因になる摩擦を減らすためのホームケアを徹底しましょう。

そこで、髪への摩擦を減らすための髪の洗い方のコツをお伝えします。

シャンプーをする前に、まずは目の粗い櫛でコーミングをし、事前に絡まりをとってください。コーミングで髪の絡まりをとることで、シャンプー中の摩擦を抑えます。

また、髪のダメージが大きい方は、コーミング後にトリートメントをしてからシャンプーするのもおすすめです。シャンプー中の摩擦を大きく減らせる場合がありますよ。

つづいて、シャンプーの泡は摩擦を減らしてくれます。予洗いをしっかりし、シャンプーがしっかり泡立つようにすることも必要です。

最後に、シャンプー後のタオルドライはゴシゴシ擦らずに、タオルに水分を吸収させるイメージで押し当てて水気をとってください。この場合、吸水性の高いタオルも出ておりますのでおすすめです。

万が一、濡れ髪のまま寝てしまうと、枕や布団などの寝具と摩擦が起きてしまうので、ドライヤーで根元から毛先までしっかりと乾かしてから寝てください。 

また、濡れ髪のまま結ぶのもお勧めしません。ヘアゴム部分の髪の毛へ大きな負担がかかってしまいます。

絡まりをとり、摩擦をなるべく起こさないホームケアをすることによって枝毛ができるのを未然に防ぐことができます。

まとめ

枝毛で悩んでいる方、いかがでしたか? 

枝毛が産まれる原因の摩擦について、摩擦を起こさない方法、美容師へのオーダーや相談する項目などお話しさせていただきました。 

皆さんの髪をダメージから守るお手伝いができたら何よりです。 

ぜひ、今後のヘアケアの参考にしてください。 

シャンプーソムリエのあとがき

今回は、シャンプーソムリエの立場から、枝毛をなくす方法を書かせていただきました。 

枝毛ができてしまうと、その枝毛の修復はできないので、 大事なのは枝毛を作らないことです。 

枝毛ができないようにするには、摩擦を起こさないホームケアが必須です。 ホームケアをしっかり行っているにも関わらず、枝毛ができてしまう方は、美容師にカラー・パーマの施術とドライヤー、ヘアアイロン、シャンプー、インバストリートメント、アウトバストリートメントなどのヘアケアアイテムの相談をしてください。 

これらであなたの髪質に合ったケアをすることで、枝毛が産まれる可能性は低くなるはずです。 

皆さんがストレスないヘアデザインを楽しめるお手伝いができたら幸いです

この記事を書いたコンシェルジュ

一般社団法人シャンプーソムリエ協会

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