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お客様の気持ちとオールハンド フェイシャルサロン

2016.10.19

サロン業界全体で減少傾向にある完全オールハンドのサロン。そんな中、『Via・Monte』ではスチーマーすら使わない完全オールハンドにこだわり続けています。今日は、お客様との交流の中で再認識した、完全オールハンドを続ける意味、基本を忠実にこなせることの大切さをお話したいと思います。

お客様からのお言葉で再認識したこと

エクレア

つい先日、何年も通ってくださっているお客様が海外出張から帰国され、美味しいエクレアをお土産にご来店くださいました。

出張先でホテルスパにてボディトリートメントを受けられたそうなので、オーバートリートメントにならないためにと

「フェイシャルもされましたか?」

と質問したところ、

「フェイシャルは怖くて初めての人に触られたくないからTAMAKOさんだけにお願いしてます。」

と言われ、改めてお客様の気持ちを感じられた気がしました。

確かに、顔って女性にとっては触られるのが怖いですよね。オールハンドの施術ならなおさらです。

信頼関係がない人や初めての人に触られた挙句、痛かったり肌に傷ついたらどうしようって思うもの。

私もプライベートでフェイシャルを受ける時はそれなりの覚悟を持ってお店にうかがいます。

また、スタッフのオールハンド技術の練習モデルを受ける時は、“私が採用したスタッフだから”と信頼して身体も顔も委ねられますが、赤の他人ならかなり不安なんだとお客様のちょっとした一言で再認識しました。

フェイシャルサロンの実状。完全オールハンドは減少

手とオイル

最近はフェイシャル専門店自体が少ない割に、都内だと完全オールハンドサロンも減少傾向。

ハンドとマシンを使ったサロンさんが多い中、『Via・Monte』ではスチーマーすら使わない完全オールハンド。

マシンの施術だと顔に触れられる怖さはないもののオールハンドならことさら怖いものですね。

完全オールハンドだけに、スタッフは全員エステティシャン、セラピスト歴が最低5年以上ですが、それでもデビューするまでそれなりに研修時間がかかります。

幸いオールハンドかつフェイシャルトリートメントを極めたいという志の高い方が応募してくる場合が多いのですが、2次試験で実技をしてもらうと基本を学んだのかと驚いてしまうパターンも多々あります。

それは、その方々が悪いのではなく業界全体でオールハンドから離れていった結果だと思うのです。

やっぱり大切なのは、基本を忠実にこなせること

学生の時は一生懸命オールハンドの練習をして学んだのに、いざ就職するとマシンがメインの施術ばかりでは確かにオールハンドの腕が落ちます。

もちろん、マシンの良さはありますが、セラピスト、エステティシャンからしたら手を休ませることにもなるので、面接などで話をうかがうと、やはり皆さん手を使わないことを危惧されています。

そして、特に基本の基本。

ポイントメイク落としとクレンジング、スポンジ、ホットタオルの使い方から離れてしまったため、“フェイシャルマッサージは好きだけど、ポイントメイク落としやスポンジ使いは苦手”という方も。

滞在型の施設やホテルスパ、温浴施設に長くお勤めの方はお客様が湯上りでお越しになるので、特にポイントメイクやスポンジなど基本から離れてしまいます。

以前、数名の5つ星ホテルスパ出身者がスタッフをしていましたが、基本が抜けてしまった典型例でとてももったいなく残念に感じた覚えがあります。

トレンドや業界自体の流れは変わるものですが、お客様目線でもセラピスト目線でもやはり基本を忠実にこなせることは大切なことだと。

どんなに時代が変わっても女性の美へのこだわりやラグジュアリーで心のこもった手当ては無くしたくなく、今日もオールハンドで頑張ろうとスタッフ研修をする週末でした。

この記事を書いたコンシェルジュ

TAMAKO/美容家・コスメプロデューサー

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