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節分と大豆

2018.2.1

2月の節分では「鬼は外!福は内!」の掛け声も勇ましく豆まきをしたり、恵方巻を食べたりするご家庭も多いと思います。今回は、節分にまつわるあれこれや大豆の健康効果などについてのお話です。皆さんはなぜ節分で豆(炒り大豆)をまいたり鬼に豆をぶつけたりするのか知っていますか?

節分とは…

節分は季節の分かれ目のことで、四季のある日本では春・夏・秋・冬と年に4回あります。

中でも冬から春への変わり目は、1年のサイクルの始まりとされ大切にされていたことから、春分の日の前日に、「この1年も災いがありませんように」との願いを込めて魔を払う儀式を行うようになったとの事です。

これが今私たちが行っている「節分=豆まき」になっているのですね。

ちなみに豆まきでは炒り大豆をまくのが定番ですが、地域によっては落花生をまくところもあるそうですね。

節分で追い払われる「鬼」とは…

文献によると、目に見えない災いの元を「陰(おぬ)」と呼び、それが変化して「鬼(おに)」になったという説が多くあげられています。しかし、これには異論を唱える人もいらっしゃるようで、定かではないようです。

昔の人々は、病気や災害を目に見えない何者かの仕業と考えていたようですので、それらを「鬼」と呼んだのでしょう。

ところで、節分の鬼の定番スタイルと言えば「角(つの)」と「虎柄のパンツ」ですが、それにも理由があるのをご存知でしょうか?

実は方角から発想されたものだそうです。災いは「鬼門」の方角から訪れるとされ、鬼門は丑寅(うしとら)の方角なので、節分の鬼は牛の角と虎柄のパンツをはいているということなのです。

色々な豆まきの掛け声。「節分=豆まき」の理由は?

節分には魔を滅することから「魔滅」=「まめ」をまきます。これが節分の炒り大豆をまく行事につながっています。

豆まきの掛け声は「鬼は外、福は内」が定番と思っていましたが、鬼を神ととらえる地域やお寺もあるようで、その考え方から掛け声もさまざまです。

  • 「福は内、鬼も内」
  • 「鬼は内、福は外」
  • 「福は内、福は内」
  • 「千秋万歳福は内」
  • 「鬼は外、福は内、天に花酒、地に実なれ」
  • 「福は内、鬼は内、悪魔は外」
  • 「福は内、福は内、鬼は外、鬼は外、天打ち地打ち四方打ち鬼の目ん玉ぶっつぶせ」

私は小さなころからこの最後の勇ましい掛け声です。母の出身地山形地方のものだそうです。父は東京なのですが…母の勝ち!ですね。

節分でまいた豆を食べるのは…

節分でまいた炒り大豆を食べるのは、外からの鬼だけではなく、体の中からも鬼退治をするという意味があるそうです。

赤鬼や青鬼など様々な色の鬼がいますが、仏教では色は煩悩を表します。5つの煩悩を外すと良いというブッダの教え「五蓋(ごがい)」から由来したようです。

心に巣食うこんな鬼たちはぜひとも立ち去っていただきたいものです。

赤鬼:貪欲(どんよく)
むさぼるような欲求。満足しない心。

青鬼:瞋恚(しんに)
怒りの気持ち。自分の都合ですぐに怒ること。

白や黄鬼:掉挙悪作(じょうこおさ)
心が落ち着かず、昔のことを思い悩むこと。

まいた豆をしっかり食べましょう!

節分の豆の代表!大豆の健康効用

節分の豆まきに使う大豆。

古事記にも神に捧げられる食物として記されています。神様の食べ物なので、鬼退治にも使われるのですね。

日本人は大豆の摂取量が多いので寿命が長いのではないかと言われています。

豆をそのまま煮たり茹でたりするだけではなく、納豆、豆腐、味噌、醤油など加工食品としても毎日のように食卓に上がっています。枝豆やキナコも定番ですよね。

大豆は栄養素をバランス良く含んでいることから、以前は「畑のお肉」などと呼ばれていましたが、最近では「スーパーフード」として注目を浴びています。

代表的な成分の健康効果を見ていきましょう。

【大豆タンパク質】

必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。肉や卵などに匹敵するほど良質のタンパク質を含み、しかもコレステロール値や中性脂肪などの体脂肪を減らす働きも持っています。

【大豆オリゴ糖】

腸内の善玉菌のエサになると言われ、腸内環境を整える働きをします。腸脳相関の研究も進んでいる昨今、腸から脳へ、脳から全身への働きかけに大切な役割を担っているとも言えそうです。

【大豆食物繊維】

大豆には不溶性食物繊維が多く含まれていて、便秘の解消や腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にする働きを持っています。腸内の善玉菌の働きも活発にしてくれます。

【大豆レシチン】

血管内のコレステロールと結びついて、洗い流してくれるのが大豆レシチン。動脈硬化の予防や血管の若返りに役立ちます。

また、大豆レシチンから作られるアセチルコリンは、脳の働きを活発にすることから、認知症予防に役立つのではないかという研究も進められているそうです。

【大豆イソフラボン】

女性ホルモン(エストロゲン)様作用があることで有名な成分です。美肌や育毛に効果を発揮するばかりではなく、月経にまつわる不調の改善や骨粗鬆症の予防、癌予防にも効果があると言われています。

男性の前立腺癌の予防にも良いそうですよ。

節分の豆まきをきっかけに、大豆の効果を見直して積極的に摂取するように心がけていきたいですね。

この記事を書いたコンシェルジュ

佐佐木景子/アロマプロデューサー

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