梅雨明けすると夏がやってきますが、アメリカ航空宇宙局(NASA)は2016年は史上最も暑い年になると発表しました。夏がやってくる前に少しずつ身体を暑さに慣らし対策をしておきたいものです。
風鈴の音色で涼をとる
集合住宅が増え、多様な生活スタイルが増えたために昔ながらの涼のとりかた、風鈴の音色で涼しさを感じるということがめっきり減ってきたように思います。
どうやら風鈴の音色で涼をとるというのは日本人特有の感覚で、しかも風鈴の音=涼しく感じるという習慣のない外国人や若い人は、あまり風鈴の音色で「涼しさを感じない」そうです。
風の強い日や夜でも風鈴を飾っていることで風鈴の音そのものを騒音と捉えられることもあるそうで、残念ながら最近ではあまり見かけなくなりました。
ですが、やさしい風に吹かれて鳴る風鈴の音色は、やはり使い方や感じ方次第で涼しさを感じたり耳を澄ませ暑さから心を和ませてくれます。
住環境やご近所と上手に付き合いながら、昔ながらの涼のとりかたも取り入れたいものです。
自宅の空調にさわやかな香りをプラスして涼しさを感じよう
そんな暑い日には冷房や扇風機が大活躍しますが、プラスアルファで香りを使ってみましょう。【暑い日にオススメの香り】
・ペパーミント
・レモン
・ローズマリー
・ベルガモット
・スイートオレンジ
・グレープフルーツ
・ジュニパー
・ユーカリ
・シトロネラ
・ティートリー特にペパーミントは体感温度を4℃下げるという研究結果があります。これはペパーミントに含まれる?-メントール(エル-メントール)という成分で、香りを嗅ぐだけでも下がると言われています。
これらの香りを細切りにした紙やリボンの先に1~2滴垂らします。その細切りの紙またはリボンを2、3本用意し、エアコンの送風口や扇風機にテープで貼るか結びます。風に乗ってさわやかな香りを室内に渡らせることができ、風と香りで暑さを和らげてくれます(扇風機の羽根やエアコンの中に紙やリボンが巻き込まれないようにくれぐれもお気をつけ下さい)。
毎日同じ香りを使うのではなく、こまめに変えることで気分転換もはかることができます。
バスタイムを一工夫

暑い日は湯船につからずシャワーで済ませがち。本当はゆっくりとお風呂に浸かった方が疲れもとれ、オススメなのですが、シャワータイムでもさわやかなアロマテラピーを楽しむことができます。
【シャンプーやトリートメントに】
市販の無香料のシャンプーやコンディショナー、トリートメントにペパーミントなどのスッキリとした精油を濃度1%以下で加えます。200mlのシャンプーの場合、精油は最大で40滴まで入れることができます(精油は1滴約0.05ml)。ペパーミント精油は刺激も強く目や鼻にツーンときやすいので、最大滴数入れなくて大丈夫です。
よく混ぜてから使いましょう。ちょっぴり爽やかでスッキリとした使い心地で、シャンプータイムも楽しくなりますよ。目や鼻に入らないようにくれぐれも気を付けてお使いください。
【お風呂のタイルに】
精油は水やお湯には溶けにくい性質があります。なので、この方法はほんの少しだけお試しいただきたい楽しみ方です。
お風呂の床タイルのところにさわやかな精油を1、2滴垂らします。そこへ一気に強めのあたたかいシャワーをかけます。香りがシャワールームに立ち、短時間の朝のシャワータイムでもスッキリ感を味わうことができ目も覚めます。ただし、色の濃い精油や多く垂らしてしまうとタイルに色が付いてしまったり滑って転ぶ可能性もありますので、この方法で使う精油はほんのちょっぴりにとどめてくださいね。
毎日の生活の中に少し取り入れるだけでエコでおしゃれな夏を過ごすことができます。ぜひ試してみてくださいね。