日本人が好むオールインワンの化粧品って、ほんとに一つでケアできるの?Vol.3
2017.11.14
今回で3回目のコラム「オールインワン化粧品」について。前回、前々回とオールインワン化粧品に対し厳しい目線でコメントをしきましたが、最終回はいよいよ、オールインワンにふさわしい美容アイテムをご紹介したいと思います。皆さんも、オールインワン化粧品のメリット、デメリットをきちんと理解して上手に活用してみましょう!
私が日ごろからオールインワン化粧品について思っていたことなのですが、「これ一つでケアができる」といううたい文句により、本当にその製品一つだけで、季節、年齢に関係なく、何も考えないまま使ってしまう人が多いような気がします。
最近は、こうした簡単にケアができる印象の化粧品が多く出回り、自分の肌と会話ができなくなってしまう人が増えている傾向です。
だから乾燥しているのかどうかも自分でわからない…。
肌のベストな状態がわからない…。
意外にこういう方、多いのです。
こうしたうたい文句は、もちろんオーガニック&ナチュラルコスメにもあります。
肌と会話ができなくなる要因になるからこそ、メーカーは消費者の使い方をよく理解した上で製品を作り、販売していくことが大切だと思っています。
あなたはどうですか?自分の肌と会話をしていますか?
水分や油分は、足りてる?足りてない?
そんな風に肌と会話をしないと、変わり行く季節や年齢に肌はついていけなくなります。
実は一つだけ、オールインワンがふさわしいものがある
1回目、2回目のコラムでは、保湿のバランスが極端に崩れたオールインワンのスキンケア化粧品では、日々変化する肌を正しく保湿するのは難しいというお話をしましたが、実は一つだけ、オールインワンがふさわしいお化粧品があるのです。
さて、ここでもう一度、「オールインワン」という意味を見てみましょう。
オールインワン=いくつかの物や機能が一つにまとめられている形態のこと
ですね。
そしてこの言葉がふさわしいアイテムとはクリームやリキッドタイプの「ファンデーション」です。
しかもこれはナチュラル・オーガニックの製品に限って。
オーガニック&ナチュラルのファンデーションをオールインワンにするにはどんな機能を一つにまとめるのが良いのかあげてみましょう。
1 ファンデーションの効果
2 スキンケアクリームの効果
3 下地クリームの効果
4 日焼け止めの効果
です。
なぁ~んだ!
って思うかもしれません。でもこれにはオーガニック&ナチュラルコスメで使われる原料に特性があることでオールインワンになっていたほうが使いやすくなるという事なのです。
オーガニック&ナチュラルファンデーションの特徴
普通ファンデーションには、肌を美しく見せるもともとの機能がありますが、それに加え、オーガニック&ナチュラルのファンデーションは、スキンケアクリーム効果、下地クリーム効果の機能もすでに持っています。
実はオーガニック&ナチュラルコスメのファンデーションには油分やエキスなどの天然成分がたっぷり入っており、スキンケアクリームに色がついているというのが本当のところ。
そう、BBクリームのような感じですね。
天然成分の得意なことは「保湿の高さ」ですから、オーガニックコスメのファンデーションを使ってみると、一日乾きにくく、メイクを落としてもしっとりしていると感じる人が多いのです。
オーガニック&ナチュラルコスメは使い方が重要
ただ保湿が強い反面、湿度の高い時期などは肌がベタつきやすく、化粧崩れも早くなってしまうマイナスな部分もあるので、油分のとりすぎに注意が必要です。
さらにオーガニック&ナチュラルの日焼け止めはベタつきが気になるものも多く、
化粧水⇒クリーム又はオイル⇒日焼け止め⇒クリームファンデ
なんてことをすると、季節によってはあっという間にテカテカ肌に。
これ、一般コスメなら普通の手順のはずですが、同じだと思ったら大間違い!
その上からパウダーファンデーションでベタつきを抑えようにも、これまたオーガニック&ナチュラルで使われるパウダー成分の「油分を吸うことによって肌の上で動きやすくなる」という特徴から、ファンデがほうれい線に入りやすくなり、化粧崩れやくすみにつながってしまうのです。
これはオーガニック&ナチュラルならではの保湿の高さがあだとなるのですが、逆にサラサラな合成油分やシリコーン成分を使う一般コスメではこういうことが起こりません。
むしろ一般コスメは正反対で、どんなにスキンケアしても夕方には乾燥するというのが多いのではないかしら…。
こうなってしまうとどっちもどっちという印象ではありますね。
でも、オーガニック&ナチュラルのリキッドやクリームファンデーションに先ほどの4つの機能を複合させてしまうだけで、油分のとりすぎを避けることができるので、まさにこれ一つで、快適な美しさを作り上げることができるのです。
化粧品は自分の肌と会話をして使うもの。
ぜひ「オールインワン」という言葉に惑わされない正しい保湿ケアを!