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「日焼け止めでビタミンDの合成が出来なくなる」ってホントなの?

2017.2.28

日焼け止めとビタミンDの関係とは?骨を丈夫にしたり免疫機能を調節する働きがあるビタミンD。体の中でつくることができないため食べ物から摂取したり、日光を浴びて紫外線にビタミンDを作ってもらったりする必要があります。では、日焼け止めをしているとビタミンDの合成はどうなるのでしょう?今日はそんな疑問について考えてみましょう。

日本の気候は四季があり、これから春を迎え段々と暑くなる。

もうすぐ3月を迎えますが、4月頃になると紫外線もかなりきつくなってくるはずです。

そうなると日焼け止めを求める人も増えてきますね。

実は先日、セミナーにてあるご質問を受けました。

「子供には日焼け止めは必要かどうか?」

というご質問。

日焼け止めに使われている成分は?

子供帽子

さて、日焼け止めに関しては私は少々手厳しいです。

最近の市販の日焼け止めには、子供用であっても紫外線吸収剤が配合しているものが多く、環境ホルモンの影響が指摘される成分が堂々と配合しているものをよくみかけます。

それは本当にその辺で手に取るものの多くに入っていて、特に多いのは「メトキシケイヒ酸エチルへキシル」という成分が使われています。

これは身体に浸透すると、子供にとっては脳やホルモンの影響に大きくかかわってくるとも言われています。

だからこんな製品を使うくらいなら使わない方が当然良いはずです。

でもね、赤ちゃんは肌がデリケート。

長い時間外出するときは、乾燥したり皮がむけたりしないよう、使うならナチュラルな日焼け止め&優しい保湿ケアがダブルでできる製品をお母さんがまめに塗ってほしいと思います。

日焼け止めを使ったらビタミンDの合成が出来なくなる?!

そしてね、もう一つ。

「日焼け止めによってビタミンDの合成が出来なくなる」

というご意見もありました。

どうやら、ある有名なお医者様が言っているようです。

確かに私もこんなことを言っている医者がいたのをテレビで見たことがあります。

これ…、まったくバカな話です。

というかそんなことを言う前に、医者はもっと日焼け止めのことを勉強すべし!間違った発信はしてほしくないですね!

それに頭の地肌にまで日焼け止めを塗る人もほとんどいないでしょう。

そもそも日焼け止めは、そんなに万能ではありません!

人間は汗も皮脂も出ます。

からだから出てくるものは到底抑えられませんよね。

したがって、日焼け止めは時間が経つにつれ薄まってきたリ、汗を拭くたびにとれてしまったりと、つけたばかりの状態をずっと維持することは確実に無理。

だからこそ化粧品業界は日焼け止めの被膜力を強くすることに力を入れているんだけれども、多くの人は化粧品メーカーがつけてほしい量を付けてくれないし、ムラになっていたり、きちんと塗れていないところがあったり…。

どんなに頑丈な日焼け止めがあったとしても、時間が経てば効果は下がり、さらにみんなしっかり塗っていないから効果が出ないわけ。

特にオーガニック&ナチュラルの製品は水で落ちてしまうものが多いので、そういうものは夏の時期に使用すると悲しい結果に…

優しい成分だからって、落ちてしまえばそれは意味がなくなりますからね。

日焼け止めの1回使用量は不快なほどの量をつけなければ、箱や容器に記載しているSPFの数値は出ないので、ほとんどの人は確実と言って良いほど、期待している数値よりも低い効果しか出ていません。

それに頭の地肌にまで日焼け止めを塗る人もほとんどいないでしょう?しかも、塗り直しはほぼしませんよね~。

だからみんな日焼け止めを塗ってもシミが出来るし、美白製品に走るのだと思います。

そう考えると日焼け止めでビタミンDが合成できないなんて全くありえないわけなのです。

何度も言いますが、日焼け止めはそんなに万能ではありません。

ビタミンDの合成は手の甲15分あたっただけで一日の分の合成ができてしまうそう。

魚定食食べて、干しシイタケ食べて…(笑)

きちんとした食事を心がけるだけでも、ちゃんとビタミンDは取れるはず。

過剰な情報に惑わされないようにね!

シイタケ

この記事を書いたコンシェルジュ

小松和子/ナチュラルコスメプロデューサー