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オーガニックの本質を見た!Vol.1 コスメも自然との調和から成り立っている

2016.10.18

オーガニックコスメのメイクアップトレーナーの資格取得のためにドイツへ渡りました。お目当ては日本でも知られているドイツのオーガニックコスメ、Dr.ハウシュカの製造元であるヴァラ社。街中いたる所にオーガニックが溢れているドイツでの、日本にいては気づくことはないであろう衝撃と感動を抱いた体験をご紹介したいと思います。

先日、私は日本でも知られているドイツのオーガニックコスメ、Dr.ハウシュカの製造元であるヴァラ社を訪問してきました。

目的は同ブランドのメイクアップトレーナーの資格をもらうこと。

ヴィラ社

Dr.ハウシュカの製造元、ヴァラ社

無事に5日間の研修を終え、晴れてドイツ本国と日本の輸入元の許可をいただき、トレーナーとしての資格をいただきました。

さまざまな国のメイクアップアーティストやエステティシャンが集まり、そこでDr.ハウシュカの製品製造のポリシーや特徴、原料のこと、メイクアップ技術、トレーニング法などを学んできました。

コスメ

ドイツのオーガニックコスメブランド『Dr.ハウシュカ』

オーガニック先進国で受けた衝撃。コスメだけではないオーガニックの多様さ

その中で、なかなか日本では見ることができない、そして体験ができないであろうさまざまなことを経験させてもらい、衝撃と感動を抱きました。

私の場合、日本で化粧品を製造プロデュースすることが多いのですが、日本は島国、そして土地が狭いため、国内の原料だけで製品を作ることがとても難しい現状。

ヨーロッパなどとの国土の大きさの違いは歴然。

オーガニックで植物を育てているところは、今の日本ではまだまだ少ないし、そのうえ有機で作っていても、オーガニック認証を受けた原料を持つところも少ない。

だから認証を持つ原料を使いたい場合は当然、多くは海外のものを使うことになる。

流通というところでも、まだまだたくさんのお店に置いているわけではないし、やっぱり特別感や価格の高さのネックがあるようで、お金が自由に使える年齢層が主な消費者になっている。

オーガニックの本場であるドイツなどでは、日本とは違い価格もリーズナブルなものが多いので日々の生活の一部として取り入れやすい。

だから日本よりも、もっと手軽に手に取れる環境ができているということに改めて衝撃を受けました。

しかもそれが本物オーガニックであることがすごいわけで、日本はナチュラルと言えるかどうか中途半端なレベルのものが安価で流通しています。

そして、ここがオーガニック先進国とケミカル大国日本の差。

食品なども、スーパ―やマルシェではパック詰めなどされていない野菜や果物が並び、そして驚いたのはキノコまでもがそのままバラバラと置いてあったりと、無駄なゴミが出ない環境は素晴らしい。

日本では、スーパーにオーガニック製品が並ぶことが特別なことであり、環境に配慮する意識もここまで生活に密着していないですから、生活に一番近いスーパーが思い切った改革をしてもらえると世の中が変わってくるのではないかと思います。

 

ドイツのマルシェ

マルシェ

 

トマト

 

マルシェ かぼちゃ

オーガニックコスメという言葉は日本特有

さて、少々本題からずれましたが…コスメの話に戻りましょう。

そもそもオーガニックコスメという言葉は、ある意味日本で勝手に沸いて自然に広がったもの。

オーガニックコスメという言葉は日本特有かもしれません。

これは、直訳するとオーガニックコスメ【有機的なコスメ】ということになり、なんだか変。

本来の正しい使い方ではありません。

ドイツ本国でもオーガニックコスメなどというものはなく、この類はオーガニック認証を持つものでもナチュラルコスメティックと呼ばれています。

日本にも入ってきているスパイクというブランドもほらっ!写真を見ていただくと看板にナチュラルコスメって書いてありますよね。

SPEICK

ドイツのブランド『スパイク』

オーガニックや自生、動物由来、そして鉱物など、自然界のものを利用した化粧品ということであるから確かにオーガニックコスメと呼ぶのはおかしな表現。

これらの製品は自然由来の合成成分でも、その合成する過程や、出来上がった合成成分自体が人や環境へ配慮できないものは使用しないことが重要となります。

環境破壊は結果的に私たちに降りかかりますからこれはとても重要なこと。

今まではそうした環境破壊の記事や写真を見てきて、コスメ業界でも何かしらの配慮をするべきであると感じてきました。

でも、どんなに破壊された環境を見るよりも自然を守るべきであると強く感じたのは、今回のヴァラ社のハーブガーデンを見たときでした。

オーガニックコスメの本質も同じ。気づかされた「自然との調和」

草

150種ほどの植物が育てられている素晴らしい環境。

そこに生きるすべての命の循環をその小さな世界で感じ、私たちは自然との調和を忘れてしまったことを改めて強く感じたのです。

そこで生まれた命は種や堆肥となり、また新しい命に生まれ変わる。

例えばミツバチは従業員。

蜜は取らず、住みやすい環境の中で過ごし、ガーデンの環境を整えてくれる。

 

農業

丁寧で手入れの行き届いた敷地。

花々の美しい景色。

弱い植物を強い植物で守る知恵と経験。

何十年ぶりかに見るモグラが住める環境。

植物にストレスを与える携帯などの電波は禁止。

見るものすべてが本来は当たり前でなければならない世界なのに、まるで違う世界を見ているようでした。

そして、そののちに私にとってそれがとても大きなことであったことを認識した出来事がありました。

この続きは次回!!

この記事を書いたコンシェルジュ

小松和子/ナチュラルコスメプロデューサー