美髪作りには欠かせない紫外線対策
2021.4.22
普段サロンでお客様に「美髪づくりのためのアドバイス」をさせていただいている中で、お顔は紫外線対策をしているのに髪の毛は……と、忘れている方が多い髪の紫外線対策。
今回は、髪の紫外線対策が必要な理由とその対策方法についてお伝えしたいと思います。
髪の毛には紫外線から頭皮を守るバリア機能がある
髪の毛には本来メラニン色素というものが含まれており、その種類と含有量で髪の色が変わります。私たち日本人の髪は、そのメラニン色素が多く含まれているため黒髪に見えているのです。
そのメラニン色素の役割は、紫外線を吸収し髪や頭皮を守ることなのですが、紫外線を多く浴びると、メラニン色素は毛髪を構成しているタンパク質をどんどん壊してしまい、髪の毛のパサつきや枝毛・切れ毛、ツヤがなくなるなどの原因となったり、カラーの退色などが起こり、髪のダメージがどんどん進行していきます。
また、髪の毛だけでは防ぎきれなくなり、紫外線の影響が頭皮にまで及んでしまうと、乾燥やたるみの原因となるなど、頭皮の老化へと繋がります。
最近はハイトーンカラーをされる方も多いですが、ブリーチをすることでメラニン色素が壊れ、普通以上に無防備な状態となるので、そういった方は特に紫外線における注意が必要だと思います。
紫外線による頭皮への影響 つむじ・分け目は要注意
紫外線を浴びることでどうしても発生してしまう活性酸素。予防もなく紫外線を浴び続けると、その活性酸素が強力な酸化力を持つ悪玉の活性酸素になってしまうので、どんどん頭皮の老化に繋がります。
特にノーガードでいつも紫外線にさらされている「つむじ・分け目」は要注意です。紫外線は頭皮の表面だけではなく、その奥まで入り込んでしまうので、頭皮の細胞を破壊してしまいます。
また、紫外線によりコラーゲン繊維が傷つくことで頭皮のたるみからお顔のたるみに繋がったり、頭皮の潤いがなくなり新陳代謝が悪くなることで、キレイな髪の毛が生えにくくなったり、メラニン色素の素になる色素幹細胞も傷つくことで、白髪が増える原因にもなります。
髪の分け目あたりに白髪が目立つのはこういったことが関係しています。また髪や頭皮を守る役割をする皮脂が紫外線によって過酸化脂質という頭皮の臭いや赤みといった炎症の原因にもなってしまいます。こういった状態が続くと、健康的な綺麗な髪の毛が生まれにくくなってしまうのです。
美髪のための紫外線対策とそのお手入れ方法
紫外線対策とそのお手入れ方法として3つあげたいと思います。
髪の紫外線対策~その1
まず手軽に始められる対策としてお勧めしたいのは髪のUVスプレーの使用です。
スプレータイプなので、サラッとした使用感が多く頭のてっぺんから毛先まで満遍なんく塗ることができ、紫外線から頭皮を守ってくれます。また、つむじや髪の分け目への負担軽減のために、分け目を変えてあげたり、日傘やつばの広い帽子を被ったりして、直接紫外線の当たるのを極力減らすことも効果的だと思います。
髪の紫外線対策~その2
2つ目の頭皮のお手入れとしては、自宅での頭皮ケア。
サロンでのヘッドスパもぜひ取り入れて欲しいのですが、サロンでの1回のケアよりも、日々のケアの積み重ねがとても大事になってきます。
適切なシャンプーの仕方や頭皮や髪のコンディションにあったシャンプー剤の使用がとても大切です。特に頭皮の日焼け後はとてもデリケートな状態なので、お湯の温度や普段よりも洗浄力の弱いシャンプーを使い、頭皮をいたわってあげてください。
髪の紫外線対策~その3
3つ目は、紫外線を浴びることで発生する悪玉活性酸素が頭皮の細胞を老化させるので、その「活性酸素対策」をすることが重要ポイントです。
最近では、その活性酸素を無害化する抗酸化酵素や、頭皮のくすみの原因となる糖化の原因物質を除去する成分がふんだんに入った、お風呂場で使うタイプの「抗老化ローション」があります。
老若男女誰でも簡単に使えるものなので、そういった抗酸化・抗老化アイテムを取り入れてみることもいいかと思います。
潤いや艶のある「美髪作り」には、髪の紫外線対策を行いつつ、美髪を生み出すための畑となる頭皮ケアもしていただき、潤いや艶のある「美髪」を手に入れてくださいね!
シャンプーソムリエアカデミー認定講師
高濱克年
Vita hair works オーナー
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健康的な美髪のためのエイジングローション。色々な商品がありますがお気に入りの一本が見つからない場合は、サロン専売品などもあるので美容師さんに相談してみるのもおススメですよ
気軽にさっとひと吹き。紫外線が強くなってくるこの季節には手間なく使えるスプレータイプがうれしいですね