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コスメの正しい知識、どこまで持ってますか?ーコスメの事だけを知っていればいいわけではなかった(前編)

2017.2.9

突然ですが、みなさん、今お持ちのスキンケアを100%使いこなせている方っていますか? 化粧品について、肌のこと、成分について。それぞれの知識をフルに活用しないと効果が発揮されないって知っていましたか??

突然ですが、みなさん、今お持ちのスキンケアを100%使いこなせている方っていますか?

化粧品、肌、成分。それぞれ詳しい方や好きな方は多いと思います。
でも化粧品って、使う私たちあってのもの。もとの肌質、その時の肌のコンディション、そして化粧品が上手に融合する時にその効果が発揮されるべきなんです。

今回はそんな知識を多くの方につけてもらうべく、待望のオーガニック&ナチュラルに特化したスクールを立ち上げた小松和子さんと、須長和美さんに、スクールの立ち上げから、ナチュラルコスメについての熱い想いを伺ってきました。

小松和子さんと須長和美さん。
(写真左)小松和子:ナチュラルコスメプロデューサー、メイクアップアーティスト。
CM、雑誌、TV、映画などヘアメイクアップアーティストとして活躍していた中、自身の化学物質過敏症をきっかけに、肌と化粧品に関する知識を学び、日本で唯一のナチュラルコスメ専門のヘアメイクアップアーティストとして転身。現在はナチュラルコスメプロデューサーとして化粧品開発プロデュースや講演・講座・企業研修・イベント・店舗プロデュース・雑誌など幅広く活躍。(右)須長和美:ナチュラルライフ&ビューティクリエーター、西国IR認定ソレンセン式フェイシャルリフレクソロジスト。
外資系、日系コスメブランド、大手エステサロン等20年以上にわたって美容業界に携わる中、30歳過ぎに経験した極度の肌荒れをきっかけに肌を活かすスキンケア知識を独自に探求。2013年フリーのビューティークリエーターに転身。現在は、フェイシャルリフレクソロジストとして個人セッションやビューティーセミナー講師として活動中。

さて、スクールについて教えてください!

●今回オーガニック&ナチュラルに特化したスクールを開こうと思ったきっかけを教えてください

小松:実は10年以上前にオーガニック&ナチュラルコスメに特化した協会を作ろうと思っていたんですね。で、資料とかも色々と用意していたんです。

その時は結果的に協会設立には至らなかったのですが、数年前から自分自身でももっと知識をつけたくて、化粧品に関するセミナーなどに通ってはいたものの、参考になるものが無くて『そうだ、自分でつくっちゃえ!』と。

●ちなみに今回はスクールを立ち上げられたということですが、協会自体はあるのでしょうか?

小松:いいえ。というのも、今回スクールを立ち上げるにあたり、協会になってしまうと検定などを行うところも多く『資格』や『認定』を短期間で取れてしまう。そうすることで『肩書き』にはできるけど、本来資格ってそんな簡単なものじゃないと思って。。。実際は一生勉強の分野。

それを踏まえて、あえて協会にはせず、その代わりスクールを受講していただいた方には『ディプロマ(修了証書)』をお渡しすることにしたんです。

コスメ講座

一人一人に語りかけるように話す小松さんのクラス。
メイクアップアーティストとしての実体験を交えながらのお話はとても興味深く、わかりやすいです!

●”慣れ”ってありますもんね。スクールのレッスン構成はどのようになっているのでしょうか。

小松:年明けから開校したのは『オーガニックビューティー/ベーシック』という入門コース。4時間みっちりで理論(オーガニックコスメや肌の解剖学初級)と実践(自分のためのオーガニックスキンケア&メイクアップ)の基礎を学ぶというものです。

須長:本当に基礎の部分だけなんです。掘り下げていくと翌朝になっちゃうので。笑

オーガニック・ナチュラルって『絶対』なのでしょうか?

●今回実際に受けてみて、ベーシックは知っておくべき基礎知識をざざっと入れていったという印象でした。印象的だったのは、オーガニックは絶対いいもの!ではなく、あくまで長所や短所を知ることで『自分で選択する』ための基礎を固めていくスクールと感じました。

小松:そうなんです!オーガニック&ナチュラルというと、界面活性剤や防腐剤など多くの合成成分を『悪』として、○○は絶対だめ、△△はOKとして簡単に白、黒としてしまうことが多い。

でも成分によってそうはいえないものや、配合量の違い、流通の問題、そして体や肌への影響など、様々な『なぜダメなのか?』の部分を学んで、自分で判断できる材料を身につけていくべき、だと私は思うんです。

オーガニック&ナチュラルだから100%良いかっていうと、そうではない。

須長:イコールで正解ではないですからね。

コスメ講座

須長さんのクラスは、独特の言葉回しではじまり、小難しい肌のしくみが、面白おかしい母娘の感動ストーリーに。笑いが絶えません。

小松:単にオーガニック&ナチュラルコスメというのは環境に配慮しているという事が最大な目的のものなので、いろいろ排除してシンプルすぎてしまう製品も多い。それを肌にどう使ってケアをしていくか、そこがとても大事。

特に今オーガニック&ナチュラルもライフスタイルの一つとして、多くの方から支持されるようになってきましたが、一般の消費者どころか、販売している人たちの間ですら『肌に優しい』という解釈のものになってしまっている。

須長:そうそう。肌あっての化粧品ではなく、「オーガニックのモノ」が優先になってしまってますよね。

小松:そして、効果にはほとんど植物美容成分のことばっかりいうよね。ハッキリ言って美しく健康な肌のための近道は、常在菌の育成。そして化粧品の効果を高くする極意は保湿のバランスがカギ!

須長:そこの保湿のバランスが整えば、肌の内側も整うし、すべてがうまくいく。そのためにその人それぞれに合ったものをチョイスしたほうがいいよってこと。

右も左もオーガニック&ナチュラルな時代。たくさんの製品からどうやって選ぶ?

●それだけのシンプルなことをするためだけに、これだけ膨大なコスメが世の中にあるんですよね。。

小松:そう。だからみんな迷ってしまい、必ず質問を受けるのが『どんな製品が効果ありますか?』です。

製品により、もちろん差はありますよ。でも、年齢や季節、肌の状態だけでも変わりますし、あとは最終的にプロフェッショナルクラスで伝えようと思っているんですけど、コスメはいくら良いのを勧めても、その人の使い方次第で効果が全く変わっちゃう。

クレンジングひとつ例に取っても、使い方がフワフワではメイクや毛穴の汚れは落ちないし、ガシガシでは小ジワもくすみもできる。

最終的にはコスメではなく、本人の性格でケアの答えが出てしまうんです。自己流の使い方にされちゃうと、どんなにいい化粧品を勧めてもダメなんですよね。肌のケアは【肌との会話】をしながら使っていくことが必要で、オーガニック&ナチュラルコスメはそのためのツールなんですよね。会話するためには余計なことをしないこと。

しわ講座

デモンストレーション付きの説明はわかりやすく、イメージが湧きやすいです。

●肌との会話ができるようになるためのスクールなんですね。ちなみに参加者には、美容業界の方が多いとお見受けしました。参加した皆さんの反応はどうですか?

小松:そう、蓋を開けてみたら多かったんです。メーカー、ライター、美容家、美容師、サロネーゼも!興味をもっている一般の人も多いですネ。

須長:知識がある方が多く集まっている中で『気づきがある』というコメントが多かったですね。

小松:このスクールは一般の人だけ、プロの人だけ、とかではなく、分け隔てなく受けて欲しいと思っています。

SNSで情報を発信している人とかは、お勧めの使い方や謳われている美容効果、成分の安全性について発信しているけど、使いこなせているかなあ。過剰、偏りがちな発信をしたり、香りだけで選んじゃってるんじゃないかしら。本来は正しい知識があった上で発信をしたほうがいいと思うんです。

そして、私たちの最終目的には店舗研修に落とし込み、知識を持った店員を増やしたい!そんな風に思っています。

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後編では、最後に触れていた『販売店舗』についての深い想いや、日本の教育体制にまで踏み込んで熱い話を繰り広げていただきます!

後編は(後日公開予定)

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▼お二人のスクールについてはこちらから▼
Natural Life&beauty School
〜オーガニック&ナチュラルコスメだけに特化したスクールがついにスタート〜
https://www.facebook.com/naturallifebeautyschool/

この記事を書いたコンシェルジュ

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