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本当のオーガニックって何を指すことかあなたは知っていますか? Vol.2

2016.6.29

化粧品においての「オーガニック」って何だろう?本当のオーガニックについて解説するコラム、2回目はオーガニック化粧品のお話です。オーガニック化粧品の本来の目的、またそれに付随する良い部分とこれからの課題について触れたいと思います。進化しより身近になったオーガニックコスメ。毎日使うものだからもっとちゃんと知ってみませんか?

「オーガニック」という言葉をよく聞くようになった昨今。でも、本当のオーガニックって何なのでしょう?

スタンダードになりつつある今だからこそ、改めて考えたい「オーガニック」について。

前回に続いて第2弾はオーガニック化粧品の本来の目的、またそれに付随する良い部分とこれからの課題について触れたいと思います。

オーガニック化粧品とオーガニック認証マーク

子供虫眼鏡
 

さて、海外、国外のオーガニック化粧品と呼ばれるものは、「製品が認証機関の定められた基準内で作られています」という証の、認証マークが表示されています。

例えば

  • エコサート
  • USDA
  • BDIH
  • ネイトゥルー
  • ソイルアソシエーション

など、さまざまなオーガニック認証機関のマークがあり、それら認証機関の基準もさまざまです。

認証機関でいえばエコサートなどは、そのマークを“よく見かける”だけに、基準も比較的緩いことで製品が作りやすく、他の認証機関よりも多くエコサートマークのオーガニック化粧品が世の中に流通しています。

緩いとは言っても、通常の化粧品のように、原料や製造のすべてが何を使い、どうやって作っているかの追跡不可能な作り方とは違い、原料からしっかりと管理され、透明な製品づくりをしなければ認証マークはもらうことが許されず、メーカーは並々ならぬ思いをして作っています。

そしてそんな大変な思いをしてまで作られる認証を持つブランドがここ最近とても増えましたね。

これは、化粧品においても環境に配慮しているブランドが増えたということになります。

?????

「環境に配慮している?」

「どういうこと?」

そう思っている人、多いかもしれません。

そうです。オーガニック化粧品とは、簡単に言えば環境や人に対して配慮していることを約束しているのです。そしてそれが認証マークとして記されているのです。

また、認証は持たないけれど同じような考え方で作られているナチュラル化粧品もあります。

ここは認証を持っていようが、持ってなかろうが私は環境コスメとして同じレベルとみています。

オーガニック化粧品=環境コスメ? 化粧品って環境に悪いの?

森と水
 

CO2などの温室効果ガス、環境ホルモンの影響、生分解しない成分、農薬の害…。

地球はすでに限界を超えているかもしれません。

私たちが毎日出す排水やごみには有害な物質が多く含まれていますし、環境の悪化は加速しています。

そして化粧品にもこうした環境に配慮できない成分がたくさん使われています。

たとえば1回の使う量は少なくても、毎日使えば大変な量。体にだって影響することだってあるかもしれません。

ついこの間も、日焼け止めに使われている紫外線吸収剤の「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」という成分が環境ホルモンの影響があると指摘され記事になっていました。

また、日焼け止めは、防腐剤や紫外線吸収剤などによるサンゴの白化も問題になっています。

でも個人が専門的な知識を「どんな成分が環境を悪化させるかちゃんと勉強しましょう!」なんて言われても難しすぎて理解出来るわけがありませんよね。

だから化粧品メーカー自身が、製品に使う原料にそうした有害なものを使わない配慮をすることができれば、みんなが知らずに使っていても地球を汚すリスクが減るというわけなのです。

そしてもちろん、私たちの身体にも必要以上に有害成分を取り込まなくてすむことになります。

ヨーロッパなど、海外の意識の高い国はすでにそれがスタンダードになっています。そういったところでは日本はかなり遅れているのですよね…。

さらにオーガニックであることで付随してくる良い面もあります。

それは、原料に使われる化粧品成分が、例えば植物成分なら農薬漬けから回避されることや、それによる天然成分の薬効作用が有利に活用できること、ナノ技術やナノ成分を使用しないことで、安全の保証もない将来のリスクが避けられます。

そしてどこかの国の人たちにフェアトレードという形で力になれることだってあります。

さらにさらに、動物実験をしないことで小さな命が守れます。

ほかにもたくさんの良い面があるオーガニック化粧品。

だけど、オーガニックという言葉が日本で初めて聞かれるようになってから今日まで、普及にはだいぶ時間がかかりました。

みんなに使ってもらうために進化したオーガニック化粧品

容器3つ
 

オーガニック化粧品が普及に時間がかかった最大の原因は、使用感、効果、価格、そして買える場所が少なかったということでしょう。

使っても効果を感じないというのは選び方や使い方が合っていないこともありますが、数年前は、使用感などはスキンケアやメイクアップともそれぞれに不快感があったり、使いにくかったりという、リピートにつながりにくい…。

良く言えば素朴な製品が多かったかもしれません。

当時のオーガニックフリークの人からは、天然成分だからしょうがない…と思われていたと思います。

ところが最近のオーガニック化粧品のグレードの高さは目を見張るものがあります。

中身もよければ見た目のデザインも素敵なものが増え、オーガニック=流行になってきたのも当然のことだったのかもしれません。

価格の面でもドラッグストアに置いている安価な製品にはさすがに勝てませんが、段々と安いものが増えてきました。

オーガニック製品が進化を遂げてきているのですね。

そしてこれからはどんどんこうした製品がスタンダードになり、製品を作る企業も環境に対して配慮した取り組みをしていくことが当たり前になっていく時代に変わります。

オーガニックを使う意味

 

どうですか?

オーガニック化粧品=肌にやさしい化粧品???

全く違いますね。

オーガニック化粧品でも合わないものもあるかもしれない。だから製品の中から自分に合ったものを選んでいく必要があります。

上手に選んで正しく使えば効果だって変わってきます。

私のアトリエではそうしたことを個人レッスンで学んでいただいています。

そして改めて、オーガニックを使う意味とは何なのか?

私個人としては、

「私たちの生活を、すべてにおいて豊かにすること」

ではないかと思います。

ざっくりとした表現ですがオーガニックを使うことで私たちが安心して暮らせる環境が持続できるのだと思います。

オーガニックとの向き合い方は人それぞれ。自分に合った選択をして、オーガニック化粧品の自然の力を楽しんで活用していただきたいと思っています。


Atelier Suseri (アトリエ・スセリ)

東京都港区南麻布1-5-14 麻布東町マンション301

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http://www.kazuko-komatsu.jp/

この記事を書いたコンシェルジュ

小松和子/ナチュラルコスメプロデューサー