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酸化と活性酸素、日頃から気をつけたい「油」について

2022.5.19

こんにちは。シャンプーソムリエの碓井です。

いきなりですが、みなさんは「酸化」という言葉をご存知でしょうか。

最近は「糖化」という言葉が広まってきましたが、酸化は糖化に並ぶ「老化現象」の一つで、私たちの身体にも影響を及ぼします。

今回の記事では、そんな酸化と酸化に大きく関わる活性酸素、そしてそれにまつわる油についてお伝えしたいと思います。

オイル

サビ化を進める酸化と活性酸素

りんご

酸化とは 

酸化とはある物質が酸素と化合すること、又は水素を失うことを言うのですが、ちょっとわかりづらいですよね。

簡単に言うと、10円硬貨を思い浮かべてみてください。真新しい10円硬貨は光り輝くきれいな銅色をしていますが、時間が経ってしまうと茶色く錆びます。同じように、りんごを半分に切った時、切った直後の断面は白いですが、時間が経つと茶色くなりますよね。このような現象のことを酸化と言います。

これを体に置き換えてイメージしてみてください。酸化が進んで体の中にサビが増えてくると、シミやしわ、たるみ、くすみなどの肌トラブルや、体の老化、様々な病気を招いてしまいます。

こうした酸化反応は、強力な酸化力を持ち、様々な物質と結びつきやすい活性酸素により引き起こされてしまうのです。

活性酸素とは

では、活性酸素とはどんなものなんでしょうか。

活性酸素とは、強力な酸化力をもつ酸素で、人体では呼吸によって取り込まれた酸素の約2%が体内で活性酸素に変化すると言われています。

炎症やストレス、紫外線などで大量に生成されたり、加齢などの要因で抗酸化力が衰えたりすると酸化が抗酸化をうわまってしまい、活性酸素が増える原因となります。

活性酸素が増えるとどうなる?

本来、活性酸素は体内の細菌やウイルスを撃退する殺菌力があり、血管を拡張させるという良い面もあります。

しかし、大量に生成され過ぎてしまうと、身体を構成するタンパク質や脂質、遺伝情報を伝えるDNAなどを傷つけてしまい、身体を内側からサビつかせる原因となります。結果的に、シミやそばかす、肌のくすみといった肌トラブルや、老化につながるだけではなく、がんや動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞など、様々な病気を引き起こすことにつながります。

活性酸素を増やさないためには

活性酸素を増やさないようにするためには、ストレスを減らす、定期的に適度な運動をする、紫外線を避けるなどの生活習慣を見直したり、飲酒喫煙を控え、ビタミンCやEを含む食材や抗酸化作用を含む食品を意識的に食べるなどの食生活を見直すことが大切になってきます。

さらに、体内で過剰となった活性酸素を取り除く働きを持つSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)を摂取することで活性酸素を抑えることができるとも言われています。

このSODは活性酸素を過酸化水素に変えて中和する役目があります。SODは毎日の食事で酵素が含まれる良質な食べ物を摂り入れたり、ビタミンA、C、E、B群などの抗酸化力の強い栄養素を摂ることで体内生成ができます。 (ビタミンAは摂り過ぎ注意です)

酸化力の強い活性酸素を増やしてしまうと、体のサビ化が進みやすくなってしまうので、体の酸化を防ぐためにも活性酸素の増殖は防ぎたいものです。

日頃から気を付けたい油の状態

オリーブオイル サラダ

生活習慣をいくら気をつけていても、酸化した食べ物を体内に摂りこむと、体内で活性酸素を生成しやすくなってしまいます。りんごのように見た目の変化が明確なものは避けやすいですが、すべての食品がわかりやすいわけではないので注意が必要です。

特に摂取する頻度が高い食品ほど変化に気づきにくいものですが、その代表格が調理に使う「油」。みなさんは油の酸化について意識されたことはありますか?

酸化に気がつかず使いがちな食用油

最近、私は食事で摂る油には特に気を付けるようにしています。

ダイエットをはじめとした美容健康面でのニーズから、以前と比べてオリーブオイルやアマニオイル、パームオイルなど様々な油を目にする機会が多くなりました。

植物性油はビタミンEや抗酸化成分が植物油には含まれているので、それらが活性酸素の過剰発生を抑えてくれる優れものなのですが、酸化した油を摂取すると体内でアルデヒドという有害な物質が発生し、身体に悪影響を及ぼしてしまい逆効果になってしまいます。

それを避けるためには、今お使いの油が酸化しやすいかどうか見極める必要があります。

酸化しやすい油かどうかを見極めるには

バター

見極めるポイントは、常温で固形か液体か。常温で固形の油脂は酸化しにくく、常温で液体の油脂は酸化しやすいとされており、大きく分けると下記のように分類できます。

酸化のしやすさ形態(常温)
しにくいバター、ココナッツオイル、牛脂、ギー固形
ややしやすいオメガ6系と言われる植物系油脂、べに花油、なたね油、オリーブオイル液体
しやすいオメガ3系と言われる亜麻仁油や魚油液体

油が酸化する原因と酸化した油の特徴

オイル フライ

油は、空気に触れる、光にあたる、加熱する、食材から出た水分・焦げと接するなどで酸化が進んでしまうのですが、油が酸化すると次のような状態になります。

  • 色が濃くなる
  • 臭いが悪くなる
  • 泡が出る
  • 粘り気が出る

これを避けるためにはまずは保管状況。日頃から油は空気・熱・光を極力避けて保管をすることが基本となります。唐揚げやトンカツなどの揚げ物をした場合、経済的なことを考えると使いまわしたくなりますが、使いまわすとしても、しっかり濾して保存状態に注意しながら2〜3回くらいで使い切るようにしましょう。

ちなみに、私は調理時に、バターを精製した「ギー」という脂を使用するようにしています。匂いにクセがありますが、肉料理との愛称はとても良いです。こちらも固形の油なので、油の酸化がしづらいのでおすすめです。(魚料理との相性はあまり良くないみたいでした。)

酸化と活性酸素に加え、酸化した油がもたらす影響についてお話しさせていただきました。

現代人は、様々な要因で肌トラブルや病気になるリスクが高いと感じます。日常から少しずつでも見直せることを直し、健康に関する知識を付けることで、長く健康で元気な日々を過ごしていきたいですね。

シャンプーソムリエアカデミー認定講師
碓井映未

うさぎや
オーナースタイリスト兼シャンプーソムリエ


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この記事を書いたコンシェルジュ

一般社団法人シャンプーソムリエ協会

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