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今の自分に合った香りを選ぶには?シーンに合わせたアロマの選び方

2021.9.6

いつも執筆させていただいているこのコラムを読んでくださっている私の生徒様やお客様から、今回はリクエストをいただきました。
目的別アロマのご紹介です。
これまでも何度か書かせていただいていますが、パッと見て自分のその時の状態に合うものを選びたい、という方が多かったので、今回はよく尋ねられる項目を3つに分けてご紹介したいと思います。

前向きに、もっと頑張りたい!というときのアロマ

やる気をアップさせたり、モチベーションを上げて仕事を頑張りたい、集中したい…というときにおすすめの香りは、主に柑橘系の香りや、鼻に抜けるようなスーッとした力強い香りです。

レモン
ペパーミント
ユーカリグロブルス
レモングラス
グレープフルーツ
ローズマリー
ブラックペッパー

などです。

アロマディフューザーにまずは1~3滴垂らして部屋を香らせる「芳香浴」を行ってみましょう。紹介したこれらの香りを使う場合のポイントは、少量から試すことです。「多ければ多いほど良いのでは」と思いがちですが、これらの香りは刺激が強いので、いきなり大量に使うと、目がチカチカしたりなんとなく鼻が痛く感じてしまったり、喉がイガイガしてきたり…と粘膜への刺激も感じてしまいます。それに、強すぎる香りはやる気や集中力アップを通り越して、ストレスになってイライラや怒りなどの興奮に繋がってしまうことも。

頭がなんとなくスッキリするとか、目の前の靄が消えたようなクリアになる感じを抱けるくらいがちょうど良いと思います。

また、集中したいときに使う場合は、集中力を長時間持続させることを考えるのではなく、スムーズにONのスイッチを入れる際の助けになるという程度に思って使う方が、香りだけを過信せずに利用できると思います。

資格試験の勉強や、受験生のいるおうちで使う場合は、まずは正反対の「落ち着く」「リラックス」系の香りを使って心を整え、重くのしかかっているプレッシャーを和らげてから、OFFからONへ気持ちの切り替えのために上記の香りを使うのがおすすめです。

もし1種類でなく数種類のエッセンシャルオイル(精油)をお持ちでしたら、ぜひブレンドをしてみてください。
合計で3滴にしたいという場合は、例えば、
①レモン2滴+ローズマリー1滴
あるいは
②ペパーミント2滴+レモングラス1滴
などです。
3滴ほどであれば、初めてブレンドをするという方にも難しくないはずです。

ぜひ、怖がらず、楽しみながら香りブレンドをして、ますます明るく前向きに進んでいってくださいね。

デリカシーのない言葉を投げかけられたときになぐさめとなってくれるアロマ

心無い言葉を投げかけられて、傷つくこともありますね。
気にしないようにしよう、忘れよう…そうどんなに思っても、辛くて苦しくて悲しい気持ちに支配されてしまうこともあります。

そんなときにおすすめの香りは、

ベルガモット
青森ひば
ラベンダー
ゆず
サイプレス
ネロリ
スイートマージョラム

などです。上記の香りは、心を痛めて弱っているあなたを、前に立って手を引っ張ってくれるとか、背中を押してくれる、というより、隣に寄り添って背中をさすってくれたり肩を抱いてくれたりしてあなたの気持ちに共感してくれるような、そんな優しさを持つ穏やかな香りたちです。もちろん、これらの香り以外にも、あなたが「この香り、好きだな」と思った香りがあれば、それはぜひ使ってみてください。

バスタイムで使ってみましょう。天然塩にエッセンシャルオイルを1~5滴垂らし、湯船に入れよく混ぜます。肌への刺激が心配な方は、少量の無水エタノールに精油を混ぜスプレーボトルに移し、それから天然塩にスプレーするなどしてから湯船に入れます。

嫌な出来事や想いを、その日の汚れと一緒にお風呂でできるだけ洗い流してしまう気持ちでいましょう。そんなときこの香りがあなたの傷ついた心を修復するお手伝いになるかもしれません。

あるいは、アロマペンダントに1~2滴垂らして日中過ごしましょう。あなたの胸で、あなたの体温で温められ鼻に届くその香りは、きっとあなたの心のお守りになるはずです。

傷ついた心が癒えるには少し時間が必要です。焦る必要はありませんし、傷ついたという事実を消し去る必要はありません。傷や痛みを知っている人はきっと他人に優しくなれます。
香りによって癒されるのではなく、香りによってあなた自身があなたの持っている力で癒えていくのです。

落ち着いた時間を過ごしたいときのアロマ

ただ穏やかに過ごしたい、心と身体を解放し静かに過ごしたい、落ち着いた暮らしがしたい…という方もいらっしゃります。

おすすめの香りは、

フランキンセンス
スイートオレンジ
ゼラニウム
ベチバー
サンダルウッド
ひのき
プチグレン

などです。

アロマディビューザーで芳香浴を楽しむのも良いですし、お手製の香り袋を持ち歩くのもおすすめです。
ティッシュやコットンに上記の香りを1~3滴垂らし、オーガンジーや通気性の良い布で巾着を作りその中へ入れます。バッグに忍ばせて、気持ちを落ち着けたいときやリラックスしているときに、ゆっくりと深呼吸をしながら静かに香りも吸い込みます。少し重ために、静かに香ってくるのが堪能できるはずです。

気を付けるのは、疲れているときは香りを感じにくい場合もありますので、まずは1~3滴ほどの量から試すことです。

リラックスして、心を整えるときは、漢方茶やハーブティーも上手く摂りいれましょう。
温かいお茶にしてゆっくりと飲むことで、豊かな香りを楽しみながら味わうことができます。そして、お腹がじんわりと温まってくると心がホッとして、身体全体が緩んでくるのがわかります。
ほんのわずかな時間でもこの時間を作るだけで、心と身体のOFFスイッチがしっかりと入れられて、穏やかに過ごすことができます。

いかがでしたでしょうか。
今回、目的別に香り(エッセンシャルオイル/精油)の紹介をしました。日によっても心の状態は違いますし、一日の中でも私たちは心がアップダウンすることもありますよね。

長く続くコロナ禍で、我慢が続いてそろそろ最近はセルフコントロールが難しくなってきている人もいます。そんなとき、少しでも香りを使って気分転換をはかったり、香りがあなたが前に進むための一歩のお供になったり。香りの力を過信するのではなく、自分の力を信じることで、今よりもっと生きやすくなるのかもしれません。

この記事を書いたコンシェルジュ

新垣 静香/アロマセラピスト

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