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植物のちから”フィトセラピー” ~旬の植物~

2016.10.10

秋は特に旬の野菜や果物を味わって楽しむことが多いですよね。これは知らず知らずのうちに私たちが実践している「食べる」フィトセラピーなのです。本日は食べるフィトセラピーと旬の植物の効果について取り上げます。また、旬の植物「秋かぶ」を使った栄養たっぷりレシピ『かぶのレモン風味』もご紹介します。

植物が持つ癒しの力で、私たちが生まれながらに持っている自然治癒力に働きかけ、病気予防や心身の不調和の改善をするフィトセラピー(フィト=植物 セラピー=療法)。

ハーブやアロマ、野菜や果物を使って「飲む」「食べる」「塗る」「あてる」など、簡単にできる実践活用法をご紹介します。

今回は「旬の植物」について。

旬の植物を食材として用いる「食べる」フィトセラピーをご紹介します。

後半では旬の秋かぶを使った栄養たっぷり簡単レシピもご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

「食べる」フィトセラピー

秋の味覚

日々の食事で野菜や果物を食べることで、植物のパワーを丸ごと摂り入れる。

「食べるフィトセラピー」は、どなたでも簡単に実践いただけるものです。

栄養バランスの良い食事で病気を予防する「医食同源」という言葉がありますが、この言葉の元となったのは中国の「薬食同源」という思想です。

薬のなかった時代、私たちは病になると、自然の薬である野菜や果物、ハーブやスパイスを口にして、自らや他者を癒してきました。

そうした行為は、西洋医学が発展すると次第に廃れていきますが、薬食同源の記憶は、私たちの深い部分に根付いているのかもしれないなと思うことがあります。

栄養価も高い「旬」の美味しさ

稲作

植物には「旬」というものがあります。

四季折々に収穫される野菜や果物は、旬のものはとくに美味しく栄養価も高いと言います。

気候や気温、そして植物を取り巻く生き物たちの有り様は四季によって異なり、それらの環境下で野菜や果物は、ある一定の時期を迎えると味わいや栄養価がグンと高まります。

すると私たちはそれを「美味しい」と感じますが、東洋医学ではちょっと違った考え方をします。

人間を含む自然界の生きものが生命活動を維持していくためには、時季ごとにある野菜や果物を必要としていることから「美味しい」と感じるというのです。

この場合の「美味しい」は舌が喜ぶ美味しさというよりも、「滋味」に近いニュアンスですね。

この考え方を知ったとき、東洋医学の哲学的な一面を顧みて嬉しくなりました。

今が旬の「秋かぶ」。栄養素とおすすめの食べ方

かぶ

さて、秋は実りの季節、旬を迎える野菜は数多くあります。

かぶの旬は春と秋で、「秋かぶ」は10月~11月に美味しさが増します。

フィトケミカルはかぶの実と葉で異なり、カロテン、ビタミンB1、B2、C、カルシウムなどを含むかぶの葉の方が栄養価は高く、実はビタミンC、カリウム、消化酵素のジアスターゼを含みます。

そして、かぶの葉と実を一緒に食べると相乗効果で栄養バランスが大変よくなります。

また、かぶの実に含まれるジアスターゼ(消化酵素)は加熱すると栄養価が低下するので、生で食べるのがおすすめです。

では、旬の秋かぶの葉と実を一緒に頂く、栄養たっぷりの一品をご紹介しましょう。

秋かぶの栄養たっぷりレシピ『かぶのレモン風味』

***かぶのレモン風味***

〈材料〉2人分

・かぶ 2個
・かぶの葉 少々
・レモン 1/4個
(A)・塩 小さじ1/4
(A)・砂糖 小さじ2/3

〈作り方〉

1. かぶは皮をむき薄切りに。葉は小口切りにして塩をふり、しんなりとしてきたら軽く水洗いし絞る。

2. レモンを薄いイチョウ切りにする。

3. 1と2を混ぜ合わせ(A)で調味する。

「かぶのレモン風味」は手早く出来て美味しく栄養もたっぷり!

見た目もさわやかに食卓を彩ります。

また、レモンの酸味が食欲を刺激し、代謝を促すお手伝いもしてくれます。

箸休めやお茶うけにもおすすめです。

この記事を書いたコンシェルジュ

池田明子/フィトセラピスト

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