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寒い時期に気になる!抜け毛の原因とその対処法

2022.1.13

こんにちは。シャンプーソムリエ講師の碓井映未です。

寒い季節になると、お客さまから「抜け毛」についてのご相談をいただくことが増えます。抜け毛を気にされている方にとっては深刻なお悩みだと思います。

この記事では、抜け毛を防ぐために気を付けていただきたいことや、悩む必要のないことなどを、毛が抜けるサイクルと共にご紹介します。

髪の毛に関する理解を深め、美しい毛髪を維持しましょう。

頭皮ケア_抜け毛予防

知っておきたい毛周期 (ヘアサイクル)

まずは抜け毛の原因を探る前に、髪の毛が生えてくるところから抜けてなくなるまでの流れ、いわゆる「毛周期(ヘアサイクル)」というものがあるのはご存知でしたか?

毛の生え変わるサイクル

そのサイクルは成長期、退行期、休止期の3段階で構成されています。

  1. 成長期:毛穴の中で毛母細胞による細胞分裂が活発に起こり、新しい髪の毛が形成され、毛が太く長く伸びる期間になります。
  2. 退行期:細胞分裂の勢いが衰え、髪が成長しなくなる時期です。
  3. 休止期:細胞分裂が停止し、毛が毛母細胞から離れて抜け落ちる準備をする時期です。

正常な頭皮環境においては、成長期は2〜6年、退行期は2〜3週間、休止期は2〜3ヶ月というサイクルで、1本1本の髪の毛の一生は成り立っています。

あくまでも一般的な周期であり、各周期の長さには個人差があるわけですが、このサイクルがちゃんと回らなくなると抜け毛をはじめとしたトラブルにつながっていくわけです。では、次にその原因を見ていきましょう。

髪が抜けやすくなる原因

頭皮の乾燥

シャワー

毛髪が抜けやすくなってしまう原因として考えられるのが頭皮の乾燥です。

特に冬場は多い気がしますが、頭を洗う時に41〜42℃のお湯で洗っていませんか?

冬になると、暖房や乾燥した空気などでも頭皮が乾燥しやすくなるのですが、更に熱めのシャワーで頭を洗うと必要な皮脂までも取り去ってしまいます。その結果、頭皮の乾燥が進み、頭皮環境が脆弱になることで発毛力が衰えてしまいます。

元々乾燥肌の方が脱脂力の強いシャンプー剤を使い続けても同じように頭皮を乾燥させてしまうので注意が必要です。

頭を洗う時のシャワーの温度設定は37〜39度程度に抑え、シャンプー剤もご自身の頭皮環境に合ったものをお使いいただくことをおすすめします。

紫外線

太陽 紫外線

次にあげられるのが「紫外線」。

頭は私たちの体の中で1番高いところに位置するため、頭皮は顔の2倍以上の紫外線を浴びていると言われています。強い紫外線を浴びると、皮脂が酸化しやすくなり、今生えている髪の毛だけではなく、これから生えようとしている毛にもダメージを与えてしまいます。

最近では髪の毛にかけるUVカットスプレーも売っているので、帽子などと併用して春、夏の強い紫外線から頭皮と髪を守ってあげましょう。

血行不良

お風呂 bath 女性

そして3つ目にあげられる理由が「血行不良」。

サロンで「頭皮が硬くなってますねー」と言われたことはないですか?

頭の下に位置する首回りの血行が滞っていると、心臓から頭への血流も悪くなります。髪の毛は頭皮の血管から栄養をもらっているので、頭の血流が悪いと髪まで栄養が行き渡りにくくなり、抜け毛の原因に。

身体の血の巡りが悪くなると様々な不調に繋がるように、頭皮の血行が悪くなるとその周辺に影響が出てくるんですね。

特に寒い季節は全身の血行が悪くなりやすいため、半身浴やストレッチ、適度な運動や頭のマッサージなど、意識的に体を温めて頭皮の血行を良くしましょう。

ストレス

ストレス 男性

最後にあげられるのが「ストレス」。
ここで言うストレスは、”イライラ””ムカムカ”といった感情的なストレスだけを指すのではなく、「心身の負荷」と考えてもらうとわかりやすいかと思います。

現代では、テレビやパソコン、スマホやタブレットなど、モニターを見る時間が増えており、日常的に目を酷使しているとよく言われますよね。酷使された目の疲れやストレスは、頭皮や目、頭周りの筋肉の継続的な緊張を招いてしまいます。

そして緊張状態が長く続くことで、頭皮が硬くなってしまい、血流が悪くなるという先にあげた「血行不良」に繋がってしまい、これが抜け毛の原因となる可能性があります。

本当は硬くなる前に日々のケアで補って欲しいところですが、頭皮が硬くなってしまった場合は、ご自身でマッサージをしたり、ヘッドスパに行くなど、できる限りケアをしてあげましょう。

日頃のちょっとしたケアで血行が良くなりますのでおすすめです。

抜け毛は気にしすぎないで

個人差はもちろんありますが、平均的に髪の毛は約10万本あると言われており、その1本1本が最初にお話しした毛周期のサイクルのいずれかに位置し、1日に50〜100本は自然に抜け落ちます。

一方で、生えてくる毛の量も同じくらいなので、毛が抜けてしまったと思っても、手ぐしで頭を撫でたときにごっそりと髪が抜け落ちたりしなければ、あまり神経質になる必要はありません。

逆に気にしすぎることでそれがストレスに繋がってしまったりしては本末転倒ですので、軽くマッサージをしたり、お湯の温度を気にしてみたり、シャンプー剤を選んでみたりと基本的なケアをしながら様子を見ていきましょう。

いかがでしたか?
まだまだ寒い時期が続きます。寒い日はどうしても体が強張りがちですが、体をケアするのと同様に、少しでも頭皮環境を整えてあげて、抜け毛の予防に取り組んでみてくださいね。

シャンプーソムリエアカデミー認定講師
碓井映未

うさぎや
オーナースタイリスト兼シャンプーソムリエ

この記事を書いたコンシェルジュ

一般社団法人シャンプーソムリエ協会

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