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春の不安や気持ちのザワザワ感に花のアロマの香りの力を

2017.3.22

花の香りが漂い始める季節。いよいよ新年度に向けて心も身体も準備を始める時期です。楽しみな反面、少し落ち着かない心持ちになるという方も多いのではないでしょうか?そんなときはアロマやハーブティーの助けを借りてみましょう。今日はこの季節におすすめの、花の香りの精油や心を鎮める作用のあるハーブティーをご紹介します。

春はスタートの季節。花の香りを求める人が増えています

 

関東ではすでに梅が咲き、桜も種類によっては咲き始めています。

私たちの生活では、受験や卒業式が終わり、いよいよ新年度に向けて心も身体も準備を始めるスタートの時期です。

ウキウキした気持ちを持ち合わせる反面、少し落ち着かない季節でもありますね。

この季節は、アロマサロンやアロマ講座を行っていても柑橘系やハーブ調の爽やかな香りを求める方よりも、暖かくなってきてどちらかというと甘く優しいお花の香りを求める方が増えてきたように思います。

今回は、実際に花から抽出される香りや、この季節におすすめのハーブティーをご紹介いたします。

花の香りにはどんなものがあるの?

黄色い花
 

代表的な花からとれる精油(エッセンシャルオイル)をいくつかご紹介いたします。

【代表的な花の香りの精油】

●イランイラン

「花の中の花」という意味を持つイランイランは、エキゾチックな南国を思わせる甘い香りがします。

心を快活にすることもありますが、ストレスやイライラを鎮めてくれる働きも。

好き嫌いがわりとハッキリと分かれる香りです。

●カモミールローマン/カモミールジャーマン

カモミールローマンとカモミールジャーマンは、同じキク科で花から水蒸気蒸留法でとることができますが、カモミールローマンは草丈50cmほどの多年草で、カモミールジャーマンは草丈20~50cmほどの一年草です。

ハーブティーによく使われるのはカモミールジャーマンの方で、カモミールローマンのハーブティーにはかすかに苦みがあります。

弱った植物の近くにカモミールを植えると元気を取り戻すと言われており「植物のお医者さん」と呼ばれています。

●ジャスミン

たくさんの花からわずかしかとることができないジャスミンの精油は「花精油の王」と呼ばれ、大変高価です。

ジャスミンは2mほどに成長するつる性の常緑樹です。夜に香りが強くなるため「夜の女王」とも呼ばれます。

とても濃厚な香りのため、使用する際は少なめか、よく薄めるなどして使うと良いです。

●ネロリ

ビターオレンジの花からとれる精油です。

17世紀イタリアのネロラ公国のアンナ・マリアが手袋にビターオレンジの花の香りを付け、それがとても良い香りだと評判になりそれが「ネロリの手袋」と言われていたそうです。

ネロリは1000kgの花から1kgの精油しかとれないため、大変高価です。

個人的に最も好きな精油の一つで、アロマセラピストの中でもこの香りを好む人は多いように思います。

●ローズ

鮮やかなピンクの花びらからとれますが、こちらも採油率がわずかなため大変高価です。

甘くうっとりするような香りで、ローズ精油は「精油の女王」と言われています。

古代ローマ人のバラ好きは有名で、バラの花びらを部屋に敷き詰めたり風呂に浮かべたりするなどして色々な方法で贅沢に使っていました。

ローズ精油は、花が太陽の熱で温まると精油が気化してしまうため摘み取りは早朝に行われているそうです。

花の香りは1滴でとても強く濃く感じられます。

その1滴には力強さや華やかさ、優雅さに加え、寄り添って支えてくれるような優しさや包容力さえ感じられるほど。

なんとなくこの季節は気持ちが落ち着かない、新しいスタートに向けての緊張や不安のある方には、包み込んでくれて尚且つ安心感を与えてくれる花の香りは、きっとお守り代わりになるはずです。

精油が用意できない場合は、ぜひ春を探しに、春を感じに街や川沿い、公園近くなどをウォーキングしてみてください。

小さな花や木々たちが春の準備をしています。精油から香りを嗅ぐだけでなく、実際に咲いている花の香りをぜひ感じてみてください。

ハーブティーを飲んでリラックス

ピンクハーブティー
 

気持ちの落ち着く温かいハーブティーを飲んでみませんか?

【この季節におすすめのハーブティー】

  • エルダーフラワー
  • ネトル
  • エキナセア
  • カモミールジャーマン

ネトルは鉄分も豊富でブレンドハーブティーに入っていることもよくありますし、花粉症対策に飲まれているという方も多くいらっしゃると思います。

マスカットのような甘い香りのするエルダーフラワーや、同じくこの時期人気のエキナセアは、風邪やインフルエンザ、花粉症などの予防や対策に利用したり免疫力を高め抗アレルギー作用があるとされ、古くから飲まれているハーブティーです。

ただし、キク科アレルギーのある方はカモミールジャーマンやエキナセアで反応が出てしまう方もいます。

自身の体質・体調をしっかりと見て、選ぶようにしましょう。

ハーブティーが苦手な方は、紅茶にフルーツの風味を加えたフレーバーティーがおすすめです。

モモやイチゴ、リンゴのようなほんのりフルーツの香りのする紅茶は、香りを楽しむこともでき心も落ち着きます。

甘さが欲しい場合は、はちみつをティースプーン1杯入れて飲みましょう。適度な甘さがイライラを鎮めてくれます。

いかがでしたでしょうか。

もし日中外出できるようであれば、気持ちを落ち着けたり気分転換がてら、春を探しに歩いてみてください。

春は、空を見上げれば気持ちの良い青空と鳥たちがいて、木々を見上げれば花が咲きほこり、足元を見れば小さな花たちが一生懸命その命を咲かせ、虫たちも活動を始めています。

精油や今咲いている花たちやハーブの力を借りて、ザワザワした気持ちや不安を解消できると良いですね。

この記事を書いたコンシェルジュ

新垣 静香/アロマセラピスト